━━ Education Magazine Vol.3 ━━━━━━━━━━━━ 2007.10.5発行 ━━
Gentie System Service School Division
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◆「郵便料金80円の定形サイズのDMがなくなる?」
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弊社の学校DM調査結果によると、学校DMとして採用されることが多かった定形郵便物(25gまで郵便料金80円)サイズのDMが減少していることが分かります。封筒でいえば、長3封筒や長4封筒のサイズ。80円切手を貼って送ることができるように、封書でない1枚ものDMでも同様のサイズであれば、郵便料金は80円です。50円で送ることができる郵便はがきサイズよりも情報量が必要となり大きなサイズで送りたい場合は、このサイズがよく利用されていました。郵便はがきサイズより大きなサイズのため「大判ハガキ」と呼ばれることもありました。
最大で120×235mmの郵便料金80円の定形郵便サイズよりも大きくなると定形外郵便となり最低120円の郵便料金になります。弊社の学校DM調査結果によると、最も重要な時期である、夏休み前から夏休み期間中に送られる学校DMのサイズとして、最も採用されているサイズはA4を基本にしたサイズでした。郵便で送る場合は基本的に最低料金が120円です。仮に5,000通で比べみると1通40円の差があるため32万円も送料コストが違います。120円が5,000通だと基本的には60万円のDM発送料金がかかることになります。割引制度を使って50万円以下に郵便料金を下げても、区分したりラベルを貼ったりする発送代行料金が必要となるため、ほぼ60万円のコストはかかってきます。
そのため、80円で送ることができるサイズを超えた定形外郵便による学校DMはかつてそんなに多くはありませんでした。私が担当していたお客様(学校)は定形外郵便をそれでも比較的利用されていた方で、夏休みなど重要な時期になると、他校と差をつけるたに大きなサイズのDMを送ることが多くなり、定形外郵便を使っていました。それでも、秋になり出願受付けが終ってしまうと、80円サイズか50円サイズのDMに戻っていました。
それに比べると現在の学校DMは百花繚乱という感じです。あらゆるものがあると言っても過言ではないと思います。弊社もそんなDM制作に携わってきました。そして多様なサイズのDMの出現に大いに加担しております。ここで、最初の話に戻りますが、そんな中、かつて主流であった80円サイズのDMが減ってきたことが分かりました。
これは明らかにメール便の攻勢だと思われます。2006年10月にクロネコメール便が全国一律80円になりました。定形外郵便が120円のため、定形外を送るのであれば、到達率を抜きにするとメール便の方が安くなります。弊社が作らせていただいているDMもメール便想定のものが増えています。また、その他作らせていただいたもので郵便局の「冊子小包」のマークがついたDMがあります。これも昨年くらいからよく目にするようになりました。冊子ではないペラのDMでも「冊子小包」というマークが付いて送られてきています。調べると冊子小包はいつの間にか冊子でなくても良くなっていました。差出人に冊子小包を集めまとめて送ることによってクロネコメール便では実現できない送料で送ることができるようです。
さらに、大手配送業者と自社便を併用した新たなメール便サービスも始まっています。これまた80円よりもかなり安く送ることができるようです。こうなってしまうと、定形郵便の80円サイズは意味がなくなってしまうことになります。80円以下で、もっと多くの情報を届けることができる時代になりました。また同様のサイズでも郵便局の指定サイズに拘束される必要がなくなりました。かつては、郵便料金のために、郵便局の指定サイズにせざるをえず、どこの学校も同じようなサイズのDMを送っていました。サイズの自由がきかなかったのですが、今は逆に郵便局の指定サイズで他校と同じサイズにしなくてよくなったことになります。
これが80円サイズ減少の要因だと想像できます。元々定形郵便なので、DMとしてカタチに新鮮さがありません。たとえば、80円サイズの120×235mmを100×300mmなどにして、細長くしたら、一般郵便の世界では定形外となり120円必要となります。しかし、冊子小包とメール便のサービスではどっちのサイズでも同じ金額です。それであれば、カタチに新鮮さがあった方がメリットがあります。様々な新鮮なカタチのDMを送って、1人でも多くのレスポンスを期待することができます。サイズ自由時代に突入したと言って良いと思います。
定形郵便はなくなった訳ではありません。かつてより採用比率が下がっただけで、まだまだよく見かけるDMです。メール便に比べて到達率が高いという郵便のメリットがあり、どうしても不達を減らしたいという場合に有効と思われます。せっかく送ったのに、戻ってきてしまうメール便によるDMの数を見ると、やはり郵便の方が良いとあくまでも郵便にこだわるお客様もおりましたが、最近は新しいメール便サービスを利用されているようです。80円サイズでなくても、80円以下で送ることができる時代に、どちらを選択するかは、学校の考え方次第だと思いますが、弊社のようにDM制作を仕事としている立場から申し上げると、様々なカタチのDMにして、反応率をアップして効果をだしたいと考えてしまいます。
A4サイズでも仮に開いてA3サイズになるDMでも、送料80円以下です。しかし、大きなサイズのDMを作る場合、それに伴い制作費・印刷費も高くなります。それだけの情報が必要となり、大きなサイズで送った方が良い場合もありますが、従来の80円サイズのコストに見合うか、それ以下で送りたい場合は、従来の定形サイズと同等のコストで印刷物を作ることになります。その上でサイズに変化をつける場合は、紙の取り都合が良く、印刷効率の良いサイズを選ぶと経済的です。
紙媒体が専門で、スクールDMを手がける弊社では、そんなDMのカタチについて情報を整理してまとめた資料を準備いたしました。ぜひともお問合せください。
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