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━━ Education Magazine Vol.12 ━━━━━━━━━━━━ 2008.2.8発行 ━━
Gentie System Service School Division
https://www.gentie.com/school/
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◆学校案内資料送付用封筒はやっぱり紙がいい!
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新高校3年生向けの2009年度募集学校案内など、資料の制作が始まっていたり、追い込みであったり、この時期は年間通して発送する紙媒体の制作・納品時期です。そんな中、その学校案内や募集要項などを封入し発送するための学校案内資料送付用封筒のご依頼もいただきます。

今制作中なのが、もう5年以上前にデザインした資料送付用封筒のリニューアル。増刷は度々ありましたが、デザインはずっと同じものを使っていただきました。そのお客様はその封筒を作る前までは、学校業務一般で使用する封筒を使って資料を送付していました。資料送付用封筒だけは別のものにした方が良いのではないかという弊社からの提案で当時重い腰を上げてくれました。

WEB上からも簡単に資料請求できるようになった今、資料請求者は複数の学校に資料請求するケースがほとんどだと思います。送られてくる資料の内容で学校の比較がまずできます。募集要項でさえ、しっかりした内容でデザイン性があるものの方がいいと、弊社では10年以上前から提案していました。いくつかの学校様で募集要項のリニューアルも手がけさせていただき、今年も2校の募集要項を担当させていただいております。そして、資料送付用の封筒もおざなりにはしてはいけない学校案内ツールだと思っています。

重い腰を上げてくれたその学校様には当時、アラベールという紙で作る封筒を推薦しました。その学校様では年間の資料を2万部弱毎年作ります。それくらいの数がある場合、封筒を作るのあれば、出来上がっている封筒に印刷するのではなく、「製袋(せいたい)」と言って、印刷した用紙を袋加工する方が、安く作ることができます。用紙を自由に選べる上、印刷・加工費は既製品の封筒で作るよりも安くなります。

柔らかな黄色味と若干ザラッっとした感触があるアラベールは風合いがあり、封筒を作るととても良い仕上がりになります。用紙の質感も伝えることができるデザインにし、一般のマットコートで作る場合の見積も提出しました。一般のマットコートで作る場合は、紙の質感を活かす必要がないため、全面色を引くようなデザインにして提案しました。

金額的には一般紙よりもアラベールの方がはるかに高いにもかかわらず、当時はアラベールで作る封筒が選ばれました。ここ最近の資料送付用の封筒を見ていると、このような高い紙を使う封筒はほとんどなく、むしろ透明ビニール封筒が増えてきていることが分かります。

透明ビニール封筒は基本的に原反ロールを購入し印刷し製袋するため、1ロールで作ることができる封筒の数が決まってきます。A4サイズが入る角2封筒を作る場合は、1ロールで8,000部ほどの封筒ができると言われています。100部発注しても8,000部発注しても1ロール使い切るため金額は同じになってしまいます。そのためある程度のロットがあるケースは製袋がお勧めという話しをします。ロットが大きい場合に製袋の方がコスト面で有利になるのは紙でも同様です。

3,000部や4,000部、それ以下しか必要がないというケースもあります。それでも透明ビニール封筒で作りたいという場合は、片面だけ白ベタの印刷がされている既成品のビニール封筒を使って、白い面の上に印刷することになります。8,000部製袋で作ってしまうよりは安く早く作ることができます。この場合は、発注数によって金額の差がでます。

透明ビニール封筒は、一見わかり難いのですが、基本的に3つの種類があります。1つ目がOPP(オリエンテッド・ポリ・プロピレン)。上記の片面だけ白面の既成品があるのもこのOPPを使っています。透明度が高く印刷できるため、印刷用の透明ビニール封筒で一般的です。しかし硬度が高いため衝撃に弱い欠点があります。ページ数のあるパンフレットを何種類も封入すると発送までの過程で、サイドの溶接部が割れてしまう可能性もあります。

その他、CPP(キャスト・ポリ・プロピレン)と共押し三層フィルムというものがあります。OPPよりも衝撃性に強く、耐寒性があって、溶断シール性(両サイドの溶接部の強度)が高くなります。両者を比較すると、CPPよりも共押し三層フィルの方が、透明度も柔軟性も高く、衝撃に強いのですが、その分、金額的にも高くなります。

学校案内資料だけでなく、通常のDMを発送する場合にも、この透明ビニール封筒が使われるようになっています。中を見せることも目的だと思いますが、紙よりも安いからだと思います。もらう側の立場からの印象だと、内容物が少ない場合に、透明ビニール封筒はあまり良い印象は与えません。開封したい気持ちになれず、かといって捨てるにも分別するものなのか迷わせるようなところもあります。内容や掲載情報にもよりますが、弊社ではできるだけ、通常のイベント告知だけのDMは封入せずに送ることができるハダカのDMをお勧めしています。

学校案内資料一式を送る封筒も、送る用途ではなく、送ってから保存してもらう用途として、紙の封筒の方が良いのではないかと考えています。透明ビニール封筒は封をする部分の糊の粘着力が強く、内容物を取り出した後、元の透明ビニール封筒に戻すことが大変な場合があります。せっかくの学校の資料、いつでも気軽に取り出せるように、紙の封筒にした方が良いのでないのかと思います。

高校訪問する際に持参する学校案内資料も、高校の進学相談室に置いていただくための専用バインダー等があります。弊社でも制作依頼を請けることがあります。進学相談室に置いてもらって、高校生がいつでも閲覧できるように、バインダーの中に資料を入れるためのポケットなどをつけ、背表紙に学校名を大きく掲載します。

保存してもらう、置いてもらうことは、家庭に届ける場合も同様だと考えて良いのではないでしょうか?学校案内資料一式を送る封筒も、できるだけ保存してもらうことを想定し、作った方が良いと考えます。送られてくる学校の資料を並べてみると、やはり、おしゃれなデザインで紙の封筒のもの目立ちます。そして親近感を覚えます。透明ビニール封筒の学校が多くなったので尚更そう感じるのかもしれません。
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