2013.9.20 ヂヤンテイ君

DM(ダイレクトメール)に定番のカタチがある理由!

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こんにちは。ヂヤンテイシステムサービス代表の小澤です。

 

学校広報のサポート活動の中で、イベント告知用のダイレクトメール(以降DM)にも長年携わらせてもらっています。

 

学校広報もネットの活用が盛んですが、期間が限られる学生募集活動の場合、DMの利用価値はまだまだあると我々は考えています。様々な角度から、新たな時代のDMについて検討してようと考えていますが、その上でもこれまでのDMについて検討することから始めたいと思います。

 

そこで今回はDMのカタチについてです。

 

新たな年度の募集活動が始まる時などに、「どんなカタチのDMがあるですか?」と聞かれることがよくあるのです。

 

今回は、封書で送るセットDMを省き、一枚もののペラDMに限定した話となります。封筒に入れないことから「ハダカDM」なんて我々は読んでいたりします。そして、ハダカDMなら必ず資料請求者の目に触れさせることができるなんて話をさせていただいています。

 

 

DMのカタチは自由

DMのカタチといっても、基本的にはどんなカタチDMでも送ることができます。丸くたって、様々な形をしていたって、箱に入っていたって、送ることができればDMです。

 

ウチワにデザインをし、告知内容と料金別納の郵便マークまで入れて、宛名ラベルを貼って送ったこともあります。郵便受けにウチワが届くわけです。インパクトがありますよね。

 

インターネットの活用がそれほど盛んではなかった時代は、学校の広報担当の方も、DMのカタチにとても拘りがあり、奇抜なもの、とても大きいもの、特に夏休みに向かうに従い、ライバル校と差別化するためにDMのカタチをどうするのか、それが打ち合わせの最初の議題でした。

 

それだけDMは、カタチに拘れば反応が良かったということになります。モニターをさせていただき、我々もDMを受け取る側の立場で検証していた時期があるのですが、郵便受けから取り出し、受け取った時の第一印象はかなり重要だなと思いました。

 

その第一印象を左右するのが、DMのカタチでした。今の時代、資料請求は何校でもWEB上から簡単にできます。そうすると同じような時期に、いくつもの学校からDMが届きます。

 

小さいDMよりも大きなDMの方が存在感も安心感もあります。それが学校の信頼感につながり、初参加のイベントを決める場合は、大きなDMのオープンキャンパスを無難に選ぶのではないでしょうか?

 

透明ビニールに入ったDMは、何度も送られてくると、開封するのが億劫になってきます。定型サイズでないだけでも、変わったサイズのDMがあるとかなり目立ちます。

 

どんなものでもとは言えませんが、これまでに様々なカタチのDMを作りましたので、こんなDMだってありますよと紹介したい気持ちでいっぱいですが、今回は定番DMのカタチについてです。

 

 

基本中の基本、ハガキサイズDM

DMのカタチを大きく左右するのものは何かといえば、まず考えられるのが「送料」です。

 

デザイン・印刷などの制作費は、サイズを小さくしたり、印刷する色数を減らすことである程度は調整できますが、「送料」は必ず一定の単価でかかってきます。

 

学校によって、時期によって、目的によって、DMを送る資料請求者の数は違いますが、数万通送る学校もあれば、数千通で済む学校もあります。単純に割引きがない場合の郵便基本料金だけで比較してもこれだけの差がでます。

 

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基本料金で送るケースはほとんどないと思います。ましてやメール便がある時代に定型外郵便を使うこともないと思いますので、あくまでも比較のための料金としてお考えください。

 

DMを送る際に、最も安く送る方法はハガキサイズの郵便です。郵便は数々の割引き制度があるため、2,000通以上送る場合は、50円よりも安く送ることができます。メール便と比較しても、ハガキサイズの郵便が最も送料が安くなると思います。

 

とにかくDMのコストを少しでも抑えたいという時はこのサイズのDMです。すなわち第二種郵便が定めるはがきサイズとなります。

 

しかしながら、メインのオープンキャンパス等の告知用にハガキサイズDMを作ることは、弊社の場合あまりありませんでした。保護者説明会用など別目的の告知の際にこのサイズの依頼を多く受けました。

 

ちなみにハガキサイズは100×148mmです。官製はがきのサイズがこのサイズなのですが、実はこのサイズでなくてもハガキ郵便として送ることができます。

 

郵便局の機械が処理できる範囲に幅があるのだと思います。機械が扱うため形は長方形に限ります。

 

郵便ハガキのサイズ
長辺 140〜154mm
短辺 90〜107mm

 

この規定を利用すると、一番大きなもので107×154mmのDMを作ることができます。逆に一番小さくすると90×140mmです。サイズ幅の中であれば、長辺と短辺を任意に決めることができます。

 

ハガキサイズDMの形例

hagakiABCD

 

といっても僅かな差です。それでもサイズが見慣れた官製はがきのサイズと微妙に違うだけでも手に取る方の印象を変えることができます。それだけ人間は敏感です。

 

この辺の話をお客様に提案し、最大サイズの107×154mmでDMを作っていた時期もありました。

 

微妙な違いであり、地味な努力ですが、同じ送料でもこれだけの工夫ができると、提案させていただいたものです。

 

 

80円サイズ、長3サイズDMがなくなる?

実は以前、「郵便料金80円の定形サイズのDMがなくなる?」というタイトルで記事を書いたことがあります。DMの発送手段が、郵便だけでなくメール便を利用する時代になってきた頃です。

 

上記の郵便基本料金を見ていただければ分かりますが、郵便料金の設定は、おおまかに1通につき50円と80円と120円です。郵便のカテゴリーとして以下となります。

 

第二種郵便のはがき     50円
第一種郵便の定型郵便物   80円
第一種郵便の定型外郵便物  120円

 

送料の合計金額と、印刷物の制作費を計算して、どのサイズで送るかを決めていたことになります。ちなみに120円で送ることができる郵便物は定型外なので、サイズもカタチも自由です。

 

定型郵便物の最大サイズが120×235mmなので、そのサイズを超えるものは全て定型外郵便物になります。現在主流となっているA4サイズのDMも、郵便で送る場合はこの定型外郵便物として送っていました。

 

定型外郵便物は、50gまでが120円、100gまで、150gまで・・・と重さによって郵便料金が上がっていくのですが、今はあまり活用されていないと思われるため、ここではこれ以上の説明を省きます。

 

定型郵便物に話は戻りますが、50円サイズよりは大きなDMとなり、定型外の郵便料金まではかけたくないという場合にこの80円サイズのDMが使われました。ハガキよりは大きかったので、120×235mmのDMが大判DMと呼ばれている時代もありました。

 

120×235mmというサイズは、封筒では長3封筒と呼ばれるサイズのため、「長3サイズ」という言い方もあるのですが、透明のものでも紙でも封書でDMを送る場合でも、このサイズ内であれば基本的に80円で送ることができます。

 

主な封筒のサイズ
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返信ハガキや招待券等も一緒に同封したい場合には、このサイズの封書DMセットをよく作ったものです。

 

しかし、メール便がDMに使われるようになってからは、郵便物であれば120円かかってしまう定型外のものまで基本80円で送ることができるようになりました。だからこそ、この80円サイズの郵便物の規定があまり意味のないものとなると予想したのです。

 

 

80円サイズ、長3サイズDMはなくならない!

その記事を書いたのが2007年なので、6年前となりますが、その翌年には「郵便料金80円の定形サイズのDMはなくならない?」という記事を書いています。

 

あくまでも割引前の基本料金による比較ですが、メール便を使えば、郵便で120円かかるA4サイズDMが80円で送ることができます。120×235mmの倍くらいの情報量をA4なら掲載できます。

 

120×235mmというサイズの存在価値が薄れていくものと考えていたのに、どうしてまた考えが変わったのかと言いますと・・・。

 

郵便に対抗するかのように、メール便のサービスの中に、郵便はがきサイズや80円の定型郵便サイズのDMを低価格にする動きがでてきて、80円サイズにしておく意義が保たれたのでした。

 

弊社でも、その後もずっとご依頼を受けいるサイズです。料金別納などの郵便用のマークをつける場合もあれば、メール便のシールを貼るスペースを作ることもありますので、郵便でもメール便でも利用されているサイズになったものと思えます。

 

郵便よりもメール便の方がこのサイズでも安く送ることができるようなのですが、郵便であれば移転先まで転送してくれるため、不達率が低いというメリットがあり、郵便を選択するお客様もいますので、総合的な判断で選択すれば良いと思います。

 

弊社の最近の実感からすると、なくなるどころか、この長3サイズのDMがまた増えてきたようにも感じます。

 

学校広報活動がWEBマーケティングに傾いていく中、DMにかける比重が減少したことによって、長3サイズDMの依存率が高くなってきているのではないかという推測をしています。

 

しかし、これは送料だけが理由ではなく、デザイン・印刷などの制作費も合計したコスト全体で選ばれているのだと思います。A4DMを作るより長3サイズDMの方が制作費は安くなりますから。

 

郵便物で送る際のサイズ条件をハガキサイズDMと同じように表記してみるとこうなります。

 

第一種郵便物、定型郵便のサイズ
長辺 140〜235mm
短辺 90〜120mm

 

80円サイズDMの形例

hagakiEFG

 

先にも書きましたが、サイズを変えると受け取る方の印象が変わります。このタイプのDMを選んだ学校のDMはほとんどが最大サイズが120×235mmを使っています。

 

そんな中に、細長い例BのDMがあったらどうでしょうか?新鮮ですよね。これはモニターとしてDMを受け取る側の経験をした時に自ら実感した感想です。

 

しかし、最大サイズが120×235mmなので、条件の中でサイズを変えるということは、サイズを小さくするということになってしまうことも付け加えておきます。

 

 

定番になったA4サイズ

これから説明させていただくA4サイズDMは、学校広報においては、現在主流に近い存在であると言えます。

 

郵便であれば、120×235mmを超えれば、A4であろうがB3であろうが定型外ということで一緒ですが、メール便の場合はA4サイズを条件にしています。

 

もっと詳しく説明すると、クロネコメール便で送ることができるサイズは、A4が入る封筒サイズの角2封筒のサイズ、すなわち332×240mmまでです。A4よりも一回り大きなサイズで送ることができます。

 

厚さ10mmまでが80円、厚さ20mmまでが160円とあるので、学校資料セットやDMセットなど、角2封筒に封入セットして送るDMを想定しているようです。

 

封入セットではなく、1枚もののペラDMであれば、A4よりも少し大きなDMをメール便で送ることができますが、A4サイズがベストになるのは、以下の理由からだと思います。

 

❏情報量も確保できるしっかりとした大きさのDMである。
❏ライバル校もA4サイズDMを採用しているため遜色ない。
❏資料請求者がDMを持参する際にギリギリのサイズである。
❏メール便で安く送ることができる。
❏印刷効率が良い。
❏2つ折りして送ることができる。

 

とにかくA4サイズは印刷効率が良いのです。印刷機も印刷用紙も、A4やA3などの定型サイズを想定して作られているため、印刷効率が良くなります。会社や学校のコピー機も、B5・A4・B4・A3対応になっていませんか?

 

印刷効率が良いということは、変形サイズで作るよりも、印刷費も印刷用紙代も安くなります。A4サイズくらいまでの発送費が同じなのであれば、定型のA4サイズやB5サイズにすることで、コストを抑制できます。

 

B5サイズのDMのお話もたまにいただきますが、その時は、資料請求者が持参する時のことを想定してA4より小さくしたいという希望の場合がほとんどです。

 

DMを受け取る側になった経験としては、B5とA4であればサイズが大きいA4サイズのDMの学校の方が安心感があります。一度でも学校に足を運んだことがあるリピーターとなるような人が手にするのなら、小さくても良いのかもしれません。

 

しかし、常に新規の来校者を増やす目的でDMを活用するのであれば、大きなDMを送ることをお勧めいたします。

 

 

最後に

WEB上の広報活動は、ホームページに来てもらうか、SNSの更新情報に気づいてもらわなればならないプル型の活動ですが、DMはメールマガジン等と同様に、タイムリーに情報を知らせたい人に届けることができるプッシュ型のツールです。

 

期間が限られる学生募集は、プル型とプッシュ型を上手に組み合わせることで、効果的な広報活動ができるのではないかと思います。さらにDMは紙の印刷物ということで、他のものとは全く違い現物であり、リアルな告知ツールです。

 

あのgoogleだって定期的にDMを送ってきます。メールで送られてきても何も感じないものが、DMという存在感を持って送られてくると、検討してみようかという気持ちになります。

 

DMのカタチということで紹介する場合、今回取り上げた定番のカタチよりも、定番ではないカタチ、こんなDMも、あんなDMもあるという話の方がおもしろいのですが、今の時代は、効率が良いDMの紹介を優先した方が良いと判断しました。

 

DMについてはまた紹介させていだきます。

 

 

 

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