印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
このところ、名の通った
オウンドメディアが、更新停止ないし、
閉鎖を発表しているようです。
暮らしの情報サイト「nanapi」の、
更新停止のお知らせだけは、
よく覚えているのですが、
その他、
●ぐるなびの「みんなのごはん」
●20代女性向けの「アリシー」
●睡眠情報メディア「フミナーズ」
●アサヒビールの「カンパネラ」
●Rettyの「Rettyグルメニュース」
など、大手企業が運営し、WEB上で
ネームバリューがあり、多くのファンを
抱えていたオウンドメディアが、
立て続けに、更新停止ないし、
閉鎖を発表したそうで、
調べてみたところ、本日8月16日
時点では、
「アリシー」「フミナーズ」は閉鎖、
「nanapi」「カンパネラ」
「Rettyグルメニュース」は、
更新停止していました。
「Rettyグルメニュース」は昨日の
8月15日をもって停止。
「みんなのごはん」は、2013年2月
から運営していたメディアだった
ようです。
2013年といえば、日本でも
コンテンツマーケティングが
注目されたばかりの頃で、
2014年以降に、様々な企業が
オウンドメディアの運営に乗り出す
ようになっていきました。
あの企業も、この企業もと思える
くらいに、大手企業が、
オウンドメディアを始めたので、
ちょっとしたオウンドメディア
ブームだったことを思いだします。
当社でも、自社のコーポレートサイトを
オウンドメディアにし、運営しつつ、
お客様にもおすすめしたため、
当社が制作を担当させてもらった
お客様のサイトはほとんどが、
メディアサイトとしての
要素を入れています。
当時は、オウンドメディアを運営
するというよりも、
コンテンツマーケティングを
おすすめしていました。
自社関連の情報発信をすることで、
自社の間接的なPRに役立てることが、
一番のSEOになると強く考えて
いたからでもあります。
中小企業がコストをかけずにできる、
正攻法の広告宣伝活動だと
今でも思っています。
そのため、立て続けに、名だたる
オウンドメディアが休止ないし
閉鎖したとなると、
何があったのかと、気になるところです。
この辺のことを分析している
記事がいくつかありました。
共通して指摘されているが、
Googleのアルゴリズムの変化です。
このブログでも、何度か、
Googleアルゴリズムのアップデート
について紹介させてもらいました。
特に、2019年6月3日の、
コアアルゴリズムのアップデートは、
当サイトにも影響があったので、
記憶に新しく、
上記のオウンドメディアが、
のきなみ2019年6月に、
閉鎖ないし更新停止の発表をしたのも
偶然ではないことが分かります。
YMYL(Your Money or Your Life)
と呼ばれる
健康、医療、お金、法律など
ユーザーの生活に関わるコンテンツの
順位が大きく変動したようなのです。
これによって、大きくPVが下がった
オウンドメディアが相次いだのでしょう。
大手企業が運営するオウンドメディア
であれば、それなりのコストをかけて
運営しているでしょうし、
これまで以上に、精度の高い
コンテンツを提供していくのが
困難となったのだと思われます。
しかし、失礼ながら、上記の
閉鎖ないし更新を停止したサイト、
みなさん利用していましたか?
個人的にはまったく利用したことが
ありませんでした。
何かのきっかけで、訪問することが
あったかもしれませんが、
メディアの名前として知っていたのは、
「nanapi」だけでした。
そう考えるとB to C企業の
オウンドメディアに、ほとんど
関心がなかったのだと思います。
記事をほとんど読んだことがないため、
想像でしかありませんが、
ユーザーの生活に関わるコンテンツは、
情報が溢れかえっているので、
企業の独自性を打ち出すことが
難しいのではないかと思います。
ましてや、大企業のメディアとも
なれば、ライターは外部であろうし、
無難な内容にしかならない。
大企業であれば、むしろ
動画のオウンドメディアにするか、
企業YouTuberという方法の方が
良いのではないかと思います。
この辺のことも以前、このブログで
紹介させてもらいました。
閉鎖、更新停止情報のかたわら、
「トヨタイムズ」(トヨタ自動車)、
「Lidea」(ライオン)など、
今年に入りスタートした
オウンドメディアもあって、
静かな再ブームと評している
記事もありました。
「トヨタイムズ」は動画もしっかり
活用しています。
「アオガクプラス」(青山学院大学)
これも今年始まった
オウンドメディアのようで、
学問の府である大学こそ、
オウンドメディアを運営すべき
であるというが、私の主張です。
また、B to Bのオウンドメディアは、
これからも可能性があると
考えています。
B to Bの場合、B to Cと違い、
購入するまでに、じっくり比較検討を
するので、
それに見合う情報の需要はあり、
独自性が高い情報提供も可能であると
考えるからです。
また、B to Bの場合は、
オウンドメディアではあっても、
コンテンツマーケティングをするのだと
いう意識の方が良いと思います。
潜在顧客に有益なコンテンツを
提供することで、
自社サイトへ呼び込み、
販売やブランディングにつなげる
という考え方です。
今回の名だたるオウンドメディアの
閉鎖、更新停止は、
第一次オウンドメディアブームの
終焉を象徴しているのかもしれません。
しかし、企業からの、
地道で継続的な情報発信は、
正攻法のWEBマーケティングです。
広告だって終焉という話題が
飛び交っています。
SNSだって、SNS疲れ、SNS離れが
話題になっています。
であれば、企業自らが地道に
情報発信していくしかないと思います。
御社を選ぶ理由を、お客様は求めて
います。
オウンドメディアを運営する目的を
今一度、明確にし、
戦略設計を立て直す時期になった
のが、今なのではないでしょうか。
オウンドメディアが乱立し、
情報が氾濫しているなかで、
何ができるのかということです。
情報が氾濫しているので、
コンテンツには独自性が求められます。
B to Bといっても、同じ業界であれば、
同じような情報になってしまい、
独自性をだせと言っても困ると
言われてしまいそうです。
しかし、そうなのでしょうか?
その情報発信をするあなた自身は、
唯一の存在なのではないでしょうか?
あなたがメディアとなって、
情報発信していくしか
ないのだと思います。
実はこれ、このオウンドメディアの
今後ということを検討するためにも
書いてみました。
当社は、協力会社を開拓するにも、
ブログをやっている会社から選びます。
御社も、情報発信しましょうね。