印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
このところ、採用に関する情報が
このGentie(ヂヤンテイ)ブログで、
増えています。
当社が、現在、求人募集中であり、
人手不足の現実を、まざまざと
感じているからなのですが、
求人募集こそ、企業コミュニケーション
だと思っているからでもあります。
また、
企業の求人=大手求人サイトに掲載、
この図式に限界を感じている
こともあります。
ミスマッチをできるだけ減らすためには、
会社のブログを読んでもらうことが、
良いと考えているのですが、
見込み顧客に向けて情報発信している
オウンドメディアの内容から、
就職希望者を開拓していこうと
いうのも少し無理があります。
ブログもオウンドメディアもない
企業よりは、たとえ見込み顧客に向け
であっても、
就職希望者にも、会社のことを
知ってもらうことができると
思うのですが、
リードジェネレーション、
リードナーチャリングが目的の
オウンドメディアは、
記事の途中から、登録しないと
読めなくなったり、
資料ダウロードのウィンドウが
でてくるので、就職希望者向けとは
まったく言えないものになっています。
そこで、思い出したのが、
採用を目的としたオウンドメディア。
これです。
チーズタルトでおなじみのBAKE
のオウンドメディア。
他のオウンドメディアと違い、最初から、
就職希望者向けに運営している
オウンドメディアなので、
異彩を放っています。
オウンドメディアの紹介をする時に、
よく引き合いださせてもらいました。
就職希望者向けに、
会社のこと、
業界のこと、
会社の人のこと、
仕事のこと、
これを紹介するだけでも、
普通のオウンドメディアが取り上げる
内容と重なっていきます。
BAKE MAGAZINEは、
プロの編集者が編集しているので、
取材記事もあり、食とサイエンスに
まつわる記事もあったり、
バラエティがあります。
「BAKEではたらく人」という
カテゴリーもあり、
就職希望者が集中的に、
読むことができるよう工夫しています。
面接に来る方のほとんどが、
このBAKE MAGAZINEの読者
だそうです。
BAKEからすれば、商品を売るための
オウンドメディアよりも、
組織を形成する「人」が集まる
オウンドメディアを目指した
ということになります。
BAKE MAGAZINEの読者であれば、
入社前から、会社のことを理解しているので、
入社後の温度差も少ない。
良質な人財を、入社前から
育てているようなものです。
採用の理想のカタチは、
これではないかと思うのです。
これだけのオウンドメディアを
運営するのは大変ですが、
大手求人サイトに掲載する
コストは不要になると思います。
Wantedlyと、このオウンドメディアの
記事をリンクさせているようでは
ありますが。
BAKE MAGAZINEは、
プロの編集者が編集していると
先ほど書きましたが、
オウンドメディアのデザインから、
コンテンツを通して、
ブランディングになっています。
就職希望者をメインターゲットに
しながら情報発信していることが、
企業ブランド価値を向上させて
いるということです。
ノウハウ、ハウツウばかりの
情報発信よりも、
オウンドメディアの活用という意味では、
こちらの方法論の方が、
効果的なのではないかと思うのです。
そう思って、調べてみると、
ありますね「採用オウンドメディア」。
メルカリも、LINEもやっていました。
メルカリの採用オウンドメディア「mercan」
LINEの採用オウンドメディア「LINE HR BLOG」
「採用オウンドメディア」で検索すれば、
いくらでも探すことができます。
特筆すべきは、株式会社サイボウズの
「サイボウズ式」
これまで、採用オウンドメディアとして
紹介されていました。
オウンドメディアの成功事例として
必ずと言って良いほど、
紹介されるのが、この「サイボウズ式」です。
サイボウズの製品からしても、
「チームで働く」がテーマとなり、
それが、そのまま、
採用オウンドメディアにもなっている
ということでしょう。
ある意味、BAKE MAGAZINE同様、
総合オウンドメディアと言えます。
そういう意味では、
当社がオウンドメディアを始める
きっかけとなった、
株式会社LIGのLIG BLOGも、
総合オウンドメディアです。
業務的な情報のみならず、
記事のジャンルが豊富で、
会社の中の人が頻繁に登場するため、
仕事の依頼にも、求人活動にもつながる
メディアになっていると思います。
「サイボウズ式」編集長の
インタビュー記事があったのですが、
こんな表現がありました。
「愛のないコンテンツマーケティングに未来はない」
究極の話ですが、
今回のこの記事のテーマを
代弁してくれた表現でした。
リードを集める、
MAの論理で運営するオウンドメディアは、
情報は参考になるのですが、
企業に対する興味につながりにくい。
ずっと、こう感じているのですね。
見込み顧客という概念を
就職希望者というところまで広げて、
オウンドメディアを運営していく
時代になっていくのではないかと
思います。
情報はきっかけで、見込み顧客にも、
就職希望者にも興味を持ってもらえる
情報発信。
成功しているオウンドメディアは
企業の顔となり、
ブランド価値を高めるもので
なければならない。
オウンドメディアは、企業の中の
人が書いた方が良いと
ずっと考えていましたが、
BAKE MAGAZINEなどを見ると、
外部に委託して、
完成度を上げられるところまで
上げてもらい、社内スタッフも
編集に携わるというスタンスでも
良いと思うようになりました。
続けることが、オウンドメディアの
最大の課題なので。
生産年齢人口(15〜64歳)が急減
しているのは事実であり、
人の確保が、企業の最大の課題に
なってくるのは間違いありません。
オウンドメディアで情報発信する
対象として、就職希望者を想定
する準備をした方が良いでしょう。
そんな総合オウンドメディアに
した方が、影響力のある
オウンドメディアになるのではないか!
というのが、本日の結論です。
いかがでしょか?