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印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
このブログを毎日ブログにしてから、
もう少しで1年となりますが、
毎日、投稿することにしたので、
情報に敏感になりました。
それまでも、個人的には多方面に
アンテナを張っているつもりで
いたのですが、
とんでもないですね。
アウトプットを前提にするのと、
漠然と情報に触れているの
とでは大違いです。
恥ずかしながら、今までこんなことも
知らなかったのかと思うような
ことがたくさんありました。
アウトプットすることが、
いかに大事かということです。
この言葉も、2014年くらいから
話題になっていた言葉のようですが、
私は昨年になって知りました。
VUCA(ブーカ)という言葉を
ご存じでしょうか?
「Volatility」(変動性)
「Uncertainty」(不確実性)
「Complexity」(複雑性)
「Ambiguity」(曖昧性)
の頭文字をとって作られた言葉で、
不安定なビジネスの状況のことを
表現する言葉です。
VUCAワールド
VUCA時代
などとも表現されています。
時代の変化が激しく、
少し前まで盤石だったものが、
いつの間にか劣勢になったり、
市場を理解するにも複雑で、
何をどうすれば良いのか、
迷うようなことはありませんか?
そのような状況をVUCAという言葉で
把握し、考察され、共有されて
いたのかと思うと、
知らなかった自分を情けなく感じた
ことを思い出します。
もともと軍事用語だったようです。
もともと軍隊から始まったことって
多いですね。
生死がかかっているので、
最先端の研究所にもなっているのでしょう。
アルカーイダとの戦いで、
従来とは違う敵と戦うことになり、
1990年代のアメリカで、
VUCAという言葉が生まれたそうです。
ビジネスの世界では、
2010年代に入って、
注目されるようになりました。
企業経営の文脈だけではなく、
個人のキャリア形成における
文脈としても語られています。
そのため、経営者だけではなく、
ビジネスマン全てが、
把握しておくべきことなのだと
思います。
VUCAという言葉に出会った時に、
芥川龍之介が自殺する前に残した
「ぼんやりとした不安」
という言葉を思い出しました。
正確には、
「僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安」
という言葉です。
この言葉を残した
『或旧友へ送る手記』の中には、
こんな言葉もあります。
しみじみ「生きる為に生きている」我々人間の哀れさを感じた。
VUCAと芥川龍之介の
「ぼんやりとした不安」
を同等にしてはいけいと思いますが、
VUCAは、今の時代を的確に
表現した言葉であり、
VUCA時代に生きるためには、
生きる為に生きている
のでは、だめなのだと思います。
これまでと同じことの繰り返しは
通用しないということ。
新しいことをしないと、
時代から取り残されます。
しかし、ただ新しいことを
すれば良い訳ではない。
VUCAに対抗する考えは、
持続可能性=サステナビリティ。
VUCA時代を泳いでいくためには、
変化があっても、変わらない自分が
必要です。
自分がやるべきこと
と言ってもいい。
そうしないと流されてしまう、
生きる為にしか生きていけなくなる。
自分がやるべきことが分かった
人間は強いでしょう。
そのためには、自分は何をしたいのか、
どんな衝動を持っているのか、
自らの内面から、
沸き上がってくる欲求と
向き合う必要があります。
自分と向き合うために、毎日ブログを
続けてきました。
当社もVUCA時代に、同じことの
繰り返しでは済まないからです。
新しいこと、自分がやるべきことの
答えは、過去の自分の中にしかない
ことが分かってきました。
どんな職業に就けば良いのか
迷っている人がいたら、
その答えも、
過去の自分の中にしかないのだと
思います。
ビジネスを取り巻く環境は、
厳しさがますばかりのように
感じますが、
生き方を取り巻く環境は、
以前と比べれば、はるかに、
自分の好きなことできる時代に
なってきていると思います。
1970年代にも『不確実性の時代』
という本が出版され話題になりました。
第二次大戦後の世界は、
これまでの哲学を捨て、
経済発展に突き進んだのだと思います。
庶民が、自由に生きても良いという
権利を手にしたのは最近のことで、
どう生きれば良いのか迷っている
うちに、ものすごいスピードで
変化してきた、
そのいきつく先がVUCAに
なったのではないでしょうか?
ということは、自由に生きる
ことの本番が、これからなのだと思います。
少し変わったVUCA論になりましたが、
過去の自分に教えてあげようと思います。