2019.4.15 ヂヤンテイ君

マーケティングの歴史を辿ってみました【12】マーケティング3.0

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

マーケティングの歴史もいよいよ、
マーケティング3.0となります。

 

年代的には1990~2000年代です。

 

この年代の大きな変化といえば、
インターネットの登場ですね。

 

1994年に私はこの会社に入ったのですが、
当時、営業の机にパソコンは
ありませんでした。

 

当社の主な業務はDTP制作だったため、
制作スタッフは、組版専用のパソコンに
向かって仕事をしていました。

 

Macも1台だけあり、このくらいから
制作用のパソコンが、
急激にMacに変ろうとしているところでした。

 

社員1人1人がパソコンに向かって
仕事にするようになったのは、
それから3・4年後。

 

誰しもがパソコンに向かうように
なったのは、やはりインターネット
の力が大きかったと思います。

 

仕事場だけではなく、家庭にも
パソコンが入ってきました。

 

消費者はあらゆる情報にアクセスできる
ようになり、

 

自ら情報を扱い、自由に発信することが
できるようになりました。

 

企業からの一方的な情報が通用しなく
なっていたったことから、

 

「消費者志向のマーケティング」であった
マーケティング2.0も限界を迎える
ことになります。

 

もともと、「消費者志向」という言葉
が表すように、

 

顧客を消費者というモノとして、
把握していることにも、
批判があったようです。

 

製品やサービスが優れていることが
当たり前となり、

 

競合との差別化や、ニッチ市場の開拓競争を
追及したものの、
それも限界がきたということですね。

 

そんな時代に、
インターネットの登場によって、

 

顧客は、機能以上のものを製品や
サービスに求めるようになった。

 

それは、精神的な充足感

 

そのため、企業は顧客の満足、感動、
共感が得られるように、価値を追求する
ようになっていきました。

 

すなわち、「価値主導のマーケティング」が、
マーケティング3.0となります。

 

現在、我々は、製品を購入する際、
機能や品質だけでは買わないと思います。

 

製品を購入したことによって、得ることが
できる経験や感動なども購入している
と思います。

 

こういうことが顕著になってきたのが、
この時代からなのでしょう。

 

エコマーク付きの製品や、
寄付につながる製品を購入する人も
いると思います。

 

企業の社会貢献活動に対する共感を
購入するような時代にもなりました。

 

製品やサービスが誕生したストーリーを
信頼して購入したり、

 

製品やサービスそのもの以外の
価値が注目されるようになりました。

 

それは、社会的な価値です。

 

企業と顧客だけでなく、社会と顧客との
良い関係を構築することが求められ、

 

マーケティングも、社会的価値に
注目するようになっていきました。

 

企業の社会的価値とは、
ブランドのことです。

 

顧客や社会にとって良いこと、
自社が大切にする価値を
明確にし、伝える必要がでてきます。

 

ブランディングが注目されるように
なったのは、このような背景からであり、

 

マーケティングの考え方も、
顧客管理からブランド管理へ。

 

市場が成熟した時代に
インターネットが登場したことで、

 

世界とつながることができ、
社会的な課題も
共有されるようになりました。

 

個人が、社会や世界に対して
何ができるのか考えるようになり、

 

企業にも社会的な責任を求めるように
なった。

 

あなたの会社は、社会に対して、
どう貢献する会社なのか、
それを明確にする必要がでてきた。

 

会社が必要とする前に、顧客は、
自ら調べて判断することができるように
なったということです。

 

現在注目されている、CX(顧客体験価値)も
ブランディングがあってのことですね。

 

ブランディングは、顧客に対して
だけはなく、社内や取引先に対しても
影響を及ぼします。

 

企業が、社会とつながり、社会的な
存在になっていく過程が、
マーケティング3.0なのだと思いました。

 

次からは、マーケティング3.0の時代に
登場したフレームワークや概念を
みていきたいと思います。