印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
本日も、複数のメディアを活用した
マーケティング戦略についてです。
昨日は、マーケティング用語としての
「チャネル」の意味を理解しました。
Googleアナリティクスでは
メディアがチャネルという表現に
変ったようなのですが、
チャネルという表現は、
広告というよりも、販売側の
表現として始まったようなのですね。
そのため、
マルチチャネルやクロスチャネルを
理解するためには、
購買の場所としてチャネルを考えた
方が分かりやすくなるようでうす。
昨日みてきた分類としては、
まずは販売チャネル(販売方法)
にあたります。
インターネットがない時代は、
リアル店舗が購買の場所(チャネル)
でした。
シングルチャネルだった
ことになります。
インターネットが登場し、
ECサイトで販売ができるようになった。
リアル店舗とECサイトの
複数のチャネルを持つようになり、
これがマルチチャネルです。
メディアミックスの時に紹介した
ジャパネットたかたは、
テレビのみならず、ラジオも
新聞広告、新聞折込チラシ、
カタログ、ECサイトを使って
販売をしています。
これもマルチチャネルですね。
マルチチャネルは、メディアミックス
と同義ではないのかと
昨日言及しましたが、
今のところはそう考えて
良いのだと思います。
メディアミックスが
広告宣伝視点からの表現で、
マルチチャネルは
販売視点からの表現。
タッチポイントが多いほど、
認知度が高まり、
購入機会が増えることに
なります。
しかし、マルチチャネルは
それぞれのチャネルが
独立していたため、
在庫管理に問題が生じて
いたようです。
ECサイトで注文を受けたのに、
リアル店舗で販売してしまったなど。
そのため生まれたのが、
クロスチャネルという考え方。
各チャネルの管理を統合することで、
適切な在庫管理を可能とした。
ECサイトで商品を見て気に入ったとしても、
実際の商品を確認するために
リアル店舗に足を運ぶことがあります。
実物を確認でき、
いざ購入しようとすると、
自分に合ったサイズや、好みの色の
商品がない、
そんなケースがあります。
最近は、そんなケース場合でも、
すぐに、姉妹店の在庫状況を調べ、
希望の商品を探して
くれる店が増えたと思います。
姉妹店から取り寄せてもらい、
後日、来店するのも、
さらには、姉妹店まで行くのが面倒だなと
考えていると、
自宅にお届けしますと
お店が言うようになってきましたね。
いわゆる、販売機会損失の回避です。
一昔前であれば、リアル店舗は、
在庫も少なく、サイズや色違いに
対応できないことから、
ネットで購入した方が便利という
ケースが多かったと思います。
それに対応した
ということなのでしょう。
それがクロスチャネルという
ことのようです。
在庫管理の統合という考えで
始まったクロスチャネルですが、
それがそのまま顧客管理の
統合につながっていったようです。
複数のチャネル間で、
在庫管理と顧客管理などの
システムを連携させたことで、
顧客に対して適切なアプローチが
できるようになった。
やっと、チャネルの話が
広告コミュニケーションの話に
なってきましたね。
コミュニケーションチャネル
を選び、様々な角度から、
顧客に合ったアプローチができる
ようになったということで、
チャネルは流入経路という意味ですが、
一方的な流れの流入経路ではなく、
クロスチャネルになったことで、
インタラクティブな流入経路に
なったということなのだと思います。
そう考えると、チャネルという
考え方は、やはり、インターネットの
出現が起点となっていることが
分かります。
単に、チャネルが増えたという
マルチチャネルから進展した、
デジタル化であり、
システム管理になっていった
ということなのでしょう。
顧客の携帯番号さえ分かれば、
SMSを送ることができます。
到達率が高いという理由で、
欧米では、SMSで店舗からの案内
が届くようです。
販売は、顧客情報獲得の場であり、
それをまるまる逃すようであれば、
リピートを期待できず、購入頻度を
上げるための施策もできません。
売上を最大化するめに発達したのが
クロスチャネル戦略と
言えそうです。
いよいよ、次はオムニチャネルです。
広告コミュニケーションの話に
戻ってきたので、楽しみですね。