2018.12.31 ヂヤンテイ君

インターネット広告の歴史を辿ってみました 【16】CDP

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

2018年も、いよいよ大詰め。
本日は大晦日。

 

たまたま、このタイミング
となりましたが、

 

インターネット広告の歴史を
辿ってみたこのシリーズも、
ちょうどラストになります。

 

本日は、2017年頃の登場とされる
CDP(Customer Data Platform)
についてです。

 

昨年のことですね。

 

ターゲティングのためなら
ここまでやるのか

 

という領域に入ってきたな
と私は思いました。

 

CDPは、
カスタマーデータプラットフォーム
とあるように、

 

顧客のデータを継続的に統合管理する
データプラットフォーム。

 

個人を特定し、あらゆるソースから
データをかき集め、統合し個人を
浮き彫りにしていく。
そんなイメージを持ちました。

 

この、
インターネット広告の歴史を辿ってみました
シリーズを書く上で、

 

最も参考にさせていただいた
資料がこれなのですが、

 

DML(デジタルマーケティングラボ):日本のインターネット広告の歴史

 

 

CDPに関しては、この中の説明を
そのまま引用させていただいた方が
説得力があるため、
引用させていただきます。

 

▪️CDP(カスタマーデータプラットフォーム)とは、顧客一人ひとりの属性データや行動データを収集・蓄積・統合するためのデータプラットフォーム
▪️キーが顧客個人であることが特徴で、Web訪問履歴を代表とするログデータに限らず、オフラインの購買情報や位置情報、アスキングデータ、IoT対応の製品から得られるデータなども収集、統合する
▪️実在する個人がデータを統合するためのキーとなるため、「メールアドレス」「基幹DBの会員ID」「氏名」「生年月日」「住所」など、個人情報にあたるデータもCDPが取り扱う範囲となる
▪️DMP(特にプライベートDMP)とCDPの違いについて、機能的な差はあまり無い → ただし、設計思想が違う(CDPは個人プロファイルを中心に考えられたシステム)

 

 

Web訪問履歴が分析されているのは、
理解している方も多いと思うのですが、

 

オフラインの購買情報も、
IoT対応の製品から
得られるデータなども、

 

個人の情報として統合されているようで、

 

いちユーザーとしては、
スマートスピーカーやめようかなとか、

 

遊びでインターネットを利用する
のをやめようかなと
感じたくらいに、

 

個人が特定されデータが
集積されているようなのです。

 

CDP登場の2017年は、
日本では個人情報保護法が
施行された年です。

 

それにも関連があったのかな
と勘ぐってしまいます。

 

電子カルテで診療情報を病院同士が
共有するという話がありますが、

 

急な疾患や、遠出している時の
病気の際に、過去の診療データが
他の病院でも利用できれば、

 

助かる命、正しい診療がより
増えるのではないか、

 

同じ診療を何度も受けずに
済むという意味でも
良いことだと思いますが、

 

これだって、病歴という個人情報
の扱いに慎重でなければならず、
いまだ問題もあるのだと想像できます。

 

CDPは診療データも統合する
のではないかと、
CDPの内容を知った時に、
少し怖い感じもしました。

 

また、これは先日見てきた
プライベートDMPと似ているな
と思ったのですが、

 

基本的には同じのようです。

 

しかし、プライベートDMPが
企業が保有するデータを
活用しやすい形にするためのもの
であることに対し、

 

CDPは、
実在する個人に紐づく
あらゆるデータを集積させるもの。

 

出発点が違う
ということのようです。

 

セグメントとして
ターゲティングするのではなく、

 

個人を理解することを
重要視しているのだと思います。

 

これはあくまでも広告のための
プラットフォームなので、

 

特定した個人に対する
クリエィティブまで
テクノロジー化していかないと
コミュニケーションにならないため、

 

CDPを実際に、どう広告に活用
しているのか知りたいところです。

 

また、どのくらいのデータが
個人情報として統合されているのか
知りたいところです。

 

たとえば、アマゾンの購入履歴も
楽天市場の購入履歴も
統合されているのかなど?

 

近所のスーパーもポイントカードなのに、
個人情報が必要になってからは、
ポイントカードは作らないようにしました。

 

当然、こういう情報だって
絶好の個人データになると思います。

 

ある会員サイトは、
メールアドレスを変更しても、
変更前のメールアドレスにも
メールが届きます。

 

メールアドレス情報を抹消して
くれないのだなと分かります。

 

CDPの具体的な内容について、
この記事で少し分かりますので、
紹介させていただきます。

 

Workshipマガジン:CDP(カスタマーデータプラットフォーム)を使用するメリットとは?データドリブンマーケティングをよりスムーズに(2018.9.7)

 

インターネット広告の歴史を
辿ってみて、ここまで技術が発達
してきているのか
というのが素直な感想です。

 

それでも、広告が嫌われたり、
不快と感じられてしまうことに
変わりはないのであれば、

 

CDPというようなことに
なっていくしかないのかなとも
感じました。

 

先日、ターゲティング広告が
自分の行動を理解していないと
抗議する記事ありました。

 

間違った広告を表示したら
訴えられる時代になった
ということです。

 

今後も、コミュニケーションの
視点で、インターネット広告の
新しい技術に注目したいと思っています。

 

また、今回辿ってきた内容は、
流れの中で、概要を眺めてきた
だけなので、

 

注目している項目は、
あらためて詳しく調べてみたいと
思っています。

 

こんなに長くなると思わなかった
のですが、

 

インターネット広告の歴史を
調べてみようと始めた連日ブログの
記事がここまできました。

 

ちょうど大晦日で
終わることができ、
一安心です。

 

それでは、皆様、
良いお年をお迎えください!