2018.12.22 ヂヤンテイ君

インターネット広告の歴史を辿ってみました【09】3PAS(第三者配信)の登場

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

このところずっと、
日本のインターネット広告
の歴史を辿っています。

 

年代的には2011年頃まで
きましたので、

 

取り上げる項目を調べると、
当時のITメディア関連の記事も
簡単に探すことができ、
理解を深めることができるのですが、

 

逆に言えば、情報が多すぎて
まとめるのが、だんだんと大変に
なってきています。

 

項目を説明するのだけであれば、
いくらでも情報があるため、
調べることができますが、

 

ここで、せっかく
インターネット広告の歴史を
振り返っているのであれば、

 

インターネット広告の歴史の中の
位置づけも明確にしていきながら、
把握していきたいと考えています。

 

今日は、「3PAS(第三者配信)
についてとなります。

 

昨日は、DSPとSSPを使用した
広告取引、すなわち
プログラマティック広告の話
だったのですが、

 

これは、ディスプレイ(バナー)広告を
自動で配信する取引の技術であり、

 

この技術に利便性があると判断した
広告主や媒体が利用するものです。

 

媒体を指定して、広告を配信する
インターネット広告がなくなった訳ではなく、

 

インターネット広告の配信方法の
1つの方向性としてのアドテクロジーであり、
その歴史を追っていたことになります。

 

これまでに取り上げた、
純広告も、リスティング広告も、
メール広告も、アフェリエイト広告も、

 

当たり前ながら、現在でも続いている
広告配信であり、

 

インターネット広告の歴史は、途中から、
ディスプレイ(バナー)広告をいかに、

 

純広告やリスティング広告のような
価値のあるものにしていくか、
その技術開発の歴史になっていった

 

とここまで見てきた中ではそう
言えるのではないかと思います。

 

Yahoo!に純広告を掲載する場合、
1週間で数百万かかりますし、

 

リスティング広告は、あくまでも
検索のために滞在するページで表示する
ものなので、滞在時間は短い。
潜在層に対する訴求にも向かない。

 

そのため、
ディスプレイ(バナー)広告を
リスティング広告のような予算で、
効果的に利用できる仕組みが必要であった。

 

このブログのこのシリーズの中では、
コンテンツ連動型広告から、
昨日のDSPとSSPまでは、

 

すなわち、

 

インターネット広告の歴史を辿ってみました【04】

 

から、

 

インターネット広告の歴史を辿ってみました【08】

 

までは、

 

ディスプレイ(バナー)広告の
流れを追ってきたことになり、

 

これからもさらに、この続きの
話になっていくようなのですが、

 

本日の「3PAS(第三者配信)」は、
ここまでの流れから一旦離れることに
なるようです。

 

本日は、サーバーの話なので、
アドサーバーから復習したいと思います。

 

アドサーバーについては、
この記事の時に説明をしました。

 

インターネット広告の仕組みを辿ってみました。

 

媒体ページの広告枠にある広告は、
媒体ページと一緒に同じサーバーに
あるのではなく、

 

アドサーバーという広告用の
サーバーから送られてきたものが
表示されます。

 

パンフレットや広報誌など、
紙媒体であっても、広告が入る場合、

 

冊子は当社が制作しても、
基本的に広告枠の中だけは、

 

別の会社から広告用のデータを支給して
もらい掲載します。

 

広告のデザイン・コンテンツは、
媒体のクリエィティブとは別である
ということですね。

 

アドサーバーは、
広告を配信しているだけではなく、
広告の管理や、成果分析などの
機能を備えており、

 

アドサーバーは、広告媒体の
Webサイトが独自に所有するケース、

 

広告配信のネットワークを構築している
アドネットワーク事業者が所有する
ケースがあります。

 

媒体が直接広告を配信せず、
後者のように、第三者のアドサーバーから
広告を配信することを
第三者配信(3rd Party Ad Serving)と言います。

 

昨日みてきたDSPも第三者配信
のアドサーバーです。

 

ここまでくると、
アドサーバーのことをもう少し知る
必要があります。

 

アドサーバーには、
入稿・配信・枠管理・効果測定・
販売・データマネジメントなどの
機能があります。

 

それぞれの詳しい情報は、
このページから引用させていただきます。

 

Web担当者Forum:ディスプレイ広告はROIが低いから予算のムダだ!? | 第三者配信その1(2011.6.8)

 

1.入稿:広告主から送付されたバナー画像または配信タグを入稿する
2.枠管理:受発注管理、進行管理、売上管理を行う
3.配信:バナークリエイティブをローテーション配信したり、フリークエンシー数(1ユーザーあたりの広告表示回数)をコントロールしたり、効果の出るページにバナーの配信量を高めたりするなどの配信調整を行う。動画広告やエクスパンド広告(マウスをバナー上に移動させると通常よりも大きなバナーが飛び出して見える効果を持つバナー)など、リッチメディア広告の配信もここに入る。
4.効果測定:インプレッション数やクリック数はもちろんのこと、広告主サイトでの直接コンバージョン数や、間接コンバージョン数を管理する。ここで得られたデータは、次回の配信にフィードバックされる。
5.販売:アドネットワーク事業者のアドサーバーの場合、広告の販売代理機能もある。
6.データマネジメント:広告主サイトでのデータ、媒体データおよびオーディエンスデータの管理を行う。

 

この記事ページの下に、
アドサーバーの種類がありますが、

 

●媒体社アドサーバー
広告媒体のWebサイトが独自に所有する。
広告枠管理に強み。

 

●アドネットワークアドサーバー
アドネットワーク事業者が所有する。
枠管理に強みを持つ。
広義では第三者配信アドサーバーと言える。

 

●3PAS(第三者配信)
アドネットワークよりも狭義の第三者配信

 

本日は、最後の3PAS(第三者配信)に
ついてです。

 

3PAS=3rd Party Ad Serving=第三者配信

 

広告主は、昨日見てきた
プログラマティック広告だけを利用する
訳ではなく、

 

リスティング広告、純広告、アフィリエイト広告、
広告以外でもSEO対策をWEB上で行っています。

 

それらを横断し管理・効果測定したいという
ニーズに応えたのが、3PAS(第三者配信)
ということのようです。

 

効果測定のニーズがより高くなってきた。

 

そういう時代になってきたのでは
ないでしょうか。

 

3PAS(第三者配信)の位置づけだけで
本日は終始してしまいました。

 

また続きを書かせていただきます。

 

インターネットの歴史は、
現在に近づくほど、知識量が
必要であると、

 

だんんだん分かってきました。

 

5回くらいシリーズで考えて
いたのですが、
まだまだ続きそうです。