印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
昨日の記事で、
最後の方で触れたのですが、
今、広告に「UGC」が活用される
ようになっています。
UGC(User Generated Contents)とは、
ソーシャルメディアの中で、
一般ユーザーによって作られたコンテンツです。
企業が広告のために作ったコンテンツではなく、
一般ユーザーによって作られたコンテンツを
企業が広告に活用するようになっています。
実際の例を見ると、
理解が早まります。
ユニクロのInstagramアカウントに
「uniqlo_ginza」というアカウントが
あります。
その中の投稿は、ユニクロが用意した
写真ではなく、一般ユーザーがユニクロで
コーディネートした写真で成り立っています。
一般ユーザーは、「#uniqloginza」
というハッシュタグを付けて
ユニクロでコーディネートした
写真を投稿しています。
ユニクロが、その中の写真から、
自社のアカウントで紹介したい
写真を見つけ、許可を得た上で、
ユニクロの公式アカウントで
紹介しているようなのです。
これが、広告に「UGC」を活用する
1つの例となります。
ファッションという明確なビジュアルが、
Instagramに適しているのは確かです。
それにしても、
ここでは何が起こっているのでしょうか?
SNSでは、プロが撮影したきれいで、
いかにも広告と分かる写真よりも、
きれいでなくても、素人が撮影した
写真の方が受け入れられやすい
というのです。
何となくわかるのは、SNSのタイムラインに
インフィード広告があっても
他の投稿写真よりクォリティーが高いため、
すぐに広告だと分かり、
スルーしてしまいます。
SNSでは、市井の人、一般ユーザーの
投稿を見たいので、広告が邪魔に
感じられます。
リアリティに欠けて
おもしろくないのです。
だからだと思いますが、
広告をブロックするアプリは、
有料アプリのランキングに
いつも入っています。
アパレル商品だとすれば、
企業が用意した、写真やコピーよりも、
一般ユーザーがその商品を身につけた
時の写真や、感想の方が重視される。
参考になるということです。
企業が提供するものは、
売るための広告なので、
そんなことには騙されないぞ、
もっと本当のことを確認しない限り、
買わないぞ
と言っているようなものです。
だからこそ、企業は
「UGC」を活用することになるのです。
一般ユーザーの写真やコメントの方が
参考になる、
信用できるということであれば、
確かにこういう流れになっていきますね。
我々もプロカメラマンを使って、
パンフレットやWEBサイトを
作っていますので、
のんびりしている場合ではなく、
「UGC」というキーワードを
強く意識するべきです。
こうなると、SNSはいかにフォロワーを
集めるかではなく、
いかに「UGC」を活用するかに
なっていきます。
これまでに紹介したハッシュタグの
活用も重要になってきます。
ユーザーのコンテンツを利用するので、
上手に活用できれば、広告費も
減りますね。
しかし当然ながら、ユーザーが
投稿してくれるくらいの
良い商品やサービスがあるのが前提です。
「明治 ザ・チョコレート」は、
クラシックなパッケージデザインが
創作意欲を掻き立てたのか、
パッケージに絵を描いたり、
パッケージをアレンジした投稿が
一般ユーザーから広まったことで、
人気商品となり、
1年弱の間に3,000万枚売り上げたようです。
これぞ、大成功に導いた「UGC」
と言えるのではないでしょうか?
こんな自然発生的な「UGC」が
理想ですが、
これを理解していれば、
応用ができるはずです。
私も現在、あるお客様への提案に、
準備をしているところです。
中小企業だって、活用できます。
いや、中小企業こそ検討すべき
マーケティング手法ではないでしょうか?
SNSが日本で普及しだしてから
10年弱の時が過ぎました。
やっとという気持ちもありますが、
マーケティングという側面で、
SNSが重要な時代になってきと思います。
そして、その中で行うべき、
マーケティング活動が
具体化され、実践され、結果を残す
時代になってきました。
やらない手はないと思います!