Crassのロゴマーク
はじめまして、制作部の某Aです。
データ制作等のDTP業務に従事しています。
blogを書くにあたり、
どういったテーマで書いたら良いのか、非常に悩んだのですが、
私は趣味が音楽鑑賞なので
【CDやレコード、フライヤーなどのアートワーク(デザイン)と印刷・加工について】
と、いったテーマで書こうと、思いつきました。
私が好んで聴く、パンクやハードコアは、
音楽的には激しくノイジーで、
歌詞の内容としてはメッセージ性の強いものが多いのが
特徴のひとつとして挙げられると思います。
同様にアートワークについても
視覚的に過激(攻撃)的で、
メッセージ性の強いものが多いのが
特徴と言えると思います。
その過激なサウンドゆえに聴く方が限定され、
付随するアートワークは広く多くの方々の目に
届いていないのが現状ではないかと思います。
素晴らしいアートワーク(デザイン)(もちろん思考もサウンドも)が
一人でも多くの方に知られる切っ掛けとなれば良いな、
という漠然とした思いを胸に、書き進めていきたいと思います。
第1回目の今回はイギリスのパンクバンド、
Crass(1977〜1984)関連のアートワーク(デザイン)と、
そのメンバーであり、数多くのCrass関係のアートワークを手がけた
Gee Vaucherの作品を年代問わず、一緒くたに取りあげます。
Crassとはwikipediaによりますと
とあります。
是非Crassの音を聴いてみてください。
1st音源の The Feeding of The 5000です。
そして本題、Crass、並びにGee Vaucherの手がけたアートワーク(デザイン)をご覧ください。
時の政権批判、反戦、反キリスト……
【There is no authority but yourself】を文字通り実践し、
その活動を補完したアートワーク(デザイン)は
ひとつのジャケットのデザイン以上のものを感じさせてくれます。
デザインとはコミュニケーションであるとは良く言われますが、
Crassのそれは視覚的に読みとれる情報以上に、
非常に想像力を掻き立てられるものであると思います。
Crassは現在においてもサウンド面、
アートワーク(デザイン)の面においても世界的に
多数のフォロワーを産み出し続けている、
非常に偉大なbandという点に関しては
疑いの余地がありません。
興味を持たれた方につきましては、是非CDやレコード、書籍を手にし、
トータルでCrassの魅力に触れてみて頂ければと思います。
アートワーク(デザイン)以外の、集団としてのCrassの軌跡を知りたい!
という方には、河出書房から出版された、
とても読み応えのある分厚いヒストリー本をオススメします。
登場人物が多くて頭がこんがらがってきます。
そんな分厚い本より、もっと簡潔にヒストリーが知りたい!
という方にはIRREGULAR RHYTHM ASYLUMの
ファンジンがオススメです。
小一時間もあれば読み切ることができ、
入門書としては最適かもしれません。
また、2014年には、Crassのドキュメンタリー映画が公開され、
現在ではセルDVDとして販売されていますので、
そちらも楽しめると思います。
次いで、Gee Vaucherにつきましては
こちらでインタビュー(日本語)が公開されており、
どういったアート作品に影響を受けてきたのか等
窺い知ることができます。
またGee Vaucherは作品集を出しており
現在でも入手することが出来ます。
長いこと絶版状態でしたが、表紙が若干変更され
5〜6年前だったかに再版されました。
見入ってしまう素晴らしい作品集です。
最後に、
Crassっぽいデザインをするには欠かせない【Crass font】
というフリーフォントがありますので是非ダウンロードして
デザインしてみてください。