印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
国による文化の違いにとても興味があり、
Youtubeで、
外国人が日本について語ったり、
自国の文化と比較したりする動画、
または、外国人が日本を旅行している
時の動画を見ることがあります。
動画を見ていて、箸を上手に使える
西欧人が増えたなと思いました。
蕎麦屋、ラーメン屋で、フォークを
リクエストをする西欧人の動画も
見たことがありますが、
多くの西欧人が箸を上手に
使って食事をしている姿を見て、
時代は変わったものだと感じていました。
日本人であれば、西欧人が、箸を上手に
使っている姿を見たら、
「箸の使い方がお上手ですね」と、
褒め言葉の1つでも投げかけたく
なるところですが、
外国人に「箸の使い方がお上手ですね」
と言うと、逆に嫌われるという、
外国人からの意見が、Youtubeに
あったので驚きでした。
こんな話までしていました。
あなたが褒めたその言葉を、逆に「馬鹿にしている」言葉として感じる外国人は意外と多いです。
褒めたつもりが、逆効果だったという
ことになり、
その理由を確かめてみました。
その方はアメリカ人で、その方が、
外国人と表現する人が、
どこの国々の人を指すのかは
分かりませんが、
外国人にとって、
箸を使える人=上品な人
という認識があるようです。
あくまでも、その外国人の方の意見では
ありますが。
これはこれでまた、驚きだったのですが、
その外国人の方は、多くの外国人は、
箸を使えることが上品なスキルだと
思っていると言っています。
そのため、箸の使い方が上手だと褒め
られることは、
箸を使えるなんて思わなかった、
すなわち、上品な人だと思わなかったと
言っていることになり、
侮辱された気持ちになるというのです。
そういうことなら、今後、
箸の使い方が上手な西欧人を見ても、
褒めてはいけないことになります。
ところが、この意見に対して、
イギリス人Youtuberが反対意見を
述べる動画が別にあります。
箸を使える人が上品な人という
概念自体がおかしいし、
箸を使えない外国人も多い。
あなたが、外国人に箸の持ち方を褒めて
外国人がイライラしたら、
それはあなたのせいではない。
先ほどのアメリカ人のような
動画を見て、外国人との会話を恐れる
日本人が増えてしまうことを心配すると、
日本人に向けて伝えています。
個人的には、こちらのイギリス人
Youtuberの意見に賛成であり、
日本人同士であっても、箸の持ち方を
褒められたら嬉しい気持ちに
なるはずです。
この問題は、時間が解決すると思います。
2年ほど前、Amazonプライムビデオで、
「美味しんぼ」を懐かしく見ていました。
「美味しんぼ」のアニメの第1話から
順番に見ていたので、
時代背景としては30年以上前の日本
が舞台の話です。
ある回で、イギリスに留学していた
帰国子女が日本に帰り、
料亭で箸を使うのを嫌がるシーンが
ありました。
下品な道具で食事をしたくないと
言うのです。
これを見た時に、1980年代ってまだ、
日本では西欧社会に対する劣等感が
あったなと思いました。
今でもあるかもしれませんが、
今はクールジャパンであり、
若い人にとっては、優劣ではなく、
文化の違いとして、素直に受け止める
ことの方が、多くなっているので
はなかいと思います。
だからこそ、今、西欧人が上手に箸を
使って食事する姿を見て、
時代は変わったものだと感じるのです。
日本でもナイフとフォークは当たり前に
なりましたし、
それだけお互いの文化を尊重できる
ようになったということです。
当時、日本人が外国に行き、
ナイフとフォークの使い方が上手だと
褒められたら、
素直に喜ぶ人もいたでしょうし、
上から目線と感じて、
違和感を覚えた日本人がいたかも
しれないと想像してしまいます。
そういう意味では、先のアメリカ人の
感覚も分からなくもないのですが、
すべては時間が解決することだと思います。
こういう考え方を知ったからといって、
コミュニケーションが遠慮がちになる
ことが一番良くないことでしょうね。
イギリス人Youtuberは、
意見を述べたアメリカ人に対して、
箸の使い方を褒められたら、
イライラせずに、子どもの頃から、
日本料理や中国料理を食べてきたから、
箸を使えるのですよと、
積極的にコミュニケーションする
という態度を示すべきだと言っています。
本当にそうだと思います。
コミュニケーションは続けなければ
いけません。
コミュニケーションが
なくなったところには憎しみが残ります。
紛争や戦争の原因は、
没コミュニケーションだと思います。
だから、当社のブランドメッセージは、
コミュニケーションをつくる。
なのです。
今日はそんな話でした。