2019.7.24 ヂヤンテイ君

10代の投票率31.33%(速報値)。社会全体で変わっていくしかない!

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

一昨日で、選挙関係の記事は
一旦終了だったのですが、

こんな情報を目にしてしまいました。

 

YAHOO!JAPANニュース:10代の投票率は3分の1以下。主権者教育と政治報道を抜本的に見直さないと若者の投票率は上がらない(2019.7.24)

 

本日は、この記事の内容を元に、
投票率を上げるためにできることを
もう一度、検討してみたいと思います。

 

今回の参議院選挙の世代別投票率など、
詳しい情報の発表までに、
時間がかかると思っていたのですが、

 

速報値がでたようです。

 

18歳と19歳の投票率は総務省の速報値で31.33%

 

10代の投票率が下がるのではないかと
予想できたものの、この数字には
驚きました。

 

18歳が投票できるようになった
2016年から並べてみます。

 

●2016年参院選

18歳の投票率 51%
19歳の投票率 40%

 

●2017年衆院選

18歳の投票率 51%
19歳の投票率 32%

 

●2019年参院選

18歳の投票率 35%(速報値)
19歳の投票率 28%(速報値)

 

18歳選挙権スタートに合わせて、
主権者教育が始まり、模擬選挙なども
行われるようになり、

 

時間も経っていることから、
10代の投票率がアップすると
考えたいところですが、

 

2017年の時点で下がっていたので、
今回も下がるかもしれないとは、
考えていました。

 

それにしても、18歳の投票率が
ここまで下がるとは思わず、
残念な気持ちでいっぱいです。

 

20代の投票率の速報値は
分かりませんが、

 

主権者教育を受けていない20代より
低くなった可能性もあります。

 

一昨日、投票率が上がるためにできる
こととして、

 

「ネット投票」が期待できると
書いたのですが、

 

先ほどの記事では、「ネット投票」の
効果にも疑問符がついています。

 

確かに、政治や選挙に関心がなければ、
「ネット投票」だってしないだろう
という想像ができます。

 

snsで選挙情報が飛び交っても、
snsでは、関心がない人の元には、
情報が入ってきません。

 

長崎大学で調査したところ、
今回の選挙の投票日を知らない学生が、
7割いたとのこと。

 

テレビが選挙期間中に選挙の報道を
しなければ、

 

選挙があることすら、知らないで
過ごす人がいるのではと、一昨日
書いたのですが、的中だったようです。

 

先ほどの記事では、今回、選挙報道が
3割も減ったそうです。

 

また、選挙期間以外であっても、
日本のテレビ報道は、

 

国会の議論や政治的な議論が報道され
ることが少なく、

 

政治家のスキャンダル報道や、政治的
パフォーマンスに、報道が片寄ることが多い。

 

政治家の暴言ばかりが、マスコミの
報道では目立ちますよね。

 

マスコミが、政治不信を煽り、
政治そのものへの関心を失わせている
ようにも感じてしまいます。

 

どんなにネットの時代だと言われても、
マスコミの影響力は大きく、

 

お蔭で、様々な情報に触れることが
できるのですが、

 

政治の本質的な部分の報道が
少ないのは確かだと思います。

 

日本国民の政治家への信用度は、
世界的にも低いという情報も
先ほどの記事に紹介されていました。

 

さらに、このブログでも
取り上げましたが、

 

肝心の主権者教育が、使えるものに
なっていない点を指摘しています。

 

主権者教育の現場を知らないため、
何とも言えませんが、

 

主権者教育に限ったことではなく、
日本の教育制度そのものを見直す
必要があることは、

 

以前、取り上げた投票率が高い
スウェーデンとの違いでも感じました。

 

模擬選挙も、スウェーデンのように、
実際の選挙の時に、実際の政党に
投票する形式で実施した方が良いと思います。

 

先ほどの記事では、さらに、
日本では、学校も会社も民主主義になって
いないと指摘しています。

 

ルールが上から決められ、遵守する
ことばかりが重視されていると。

 

日本ではまだ本質的な意味で、
民主主義が根付いていないのだと
思います。

 

教育現場だけではなく、日本全体で、
投票率の低さは、民主主義の危機と考え、

 

先ほどの記事の表現を借りると、
民主主義を「実践」していく必要が
あるでしょう。

 

民主主義の「実践」とは、意思決定に
関わる機会を確保することとあります。
当事者意識を育てることですね。

 

そういう意味では、これまた
このブログで以前紹介したのですが、

 

哲学対話のようなものが普及すると
良いのではないかと思います。

 

投票率を上げるためには、
投票所を増やすことや、

 

選挙に行こうとキャンペーンを
打つような小手先の対処法では
限界があります。

 

社会全体で変わっていくしかありません。

 

しつこくも、選挙のことをまた書いて
しまいました。

 

日本に民主主義が根付くために、
できることをこのブログでも
やっていきたいと思います。