印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
今年は、今週から仕事始めの
会社が多いでしょうから、
今週は挨拶回り週間だと思います。
昨日の記事で、
ちらっと触れたのですが、
新年の挨拶回りで配るタオル。
どうしてタオルを配るのか、
あまり理由を気にしたことが
ありませんでした。
1年でこの時期だけであり、
あっという間に過ぎてしまうため、
疑問に感じたこともあった
かもしれないのですが、
調べることはありませんでした。
何年もタオルを配っているのですが、
タオルを渡す時に、
どんな言葉を添えれば良いのか、
今年もよろしくお願いいたします。
と言いながら、渡せば良いのですが、
挨拶が終わってから、タオル渡す
ような状況の時に困ります。
「粗品ではございますが」
年賀は、新年を祝うことなので、
これは変ですよね。
「つまらないものですが」
も同じですね。
「心ばかりの品」というのも、
大量にタオルを配っていることは
みんなが分かっているで、
しっくりきません。
それでは、どうすれば良いのか?
以下のようにすると
スマートのようです。
「明けましておめでとうございます。お年賀のおしるしですが」
とお年賀タオルを渡して、
「本年もどうぞよろしくお願いいたします」
と挨拶をする。
「お年賀のしるし」
なるほど、と思いました。
昨日、新年に、
「おめでとうございます」と
声を掛け合うことは、
とても素晴らしいことだと
分かりましたので、
「お年賀のしるし」=「新年を祝い慶ぶ気持ちとして」
と添えるのは、スマートです。
年賀タオルは配りに行く
イメージがあるため、
ついつい「配る」と言ってしまうのですが、
こう考えると、
年賀タオルを「贈る」が正しいですね。
これから、「贈る」に訂正します。
そでは、どうしてタオルなのか?
これを調べると、どこにいっても、
同じことが書かれています。
江戸時代に歌舞伎役者や落語家、相撲の力士などが家紋を入れたり、図柄をいれたりして、ひいきにしているお客様へ、新年に手ぬぐいをくばったことが始まりと言われています。
mama’s:お年賀タオルの意味と渡し方(2018.11.26)
新年を迎えるにあたり、
日頃の感謝を込めて、
てぬぐいを贈った。
家紋や図柄を入れるのは、
宣伝の意味もあったようです。
その後、商人も屋号を入れて
宣伝用として手ぬぐいを
贈るようになったそうで、
この時からの商習慣が
続いていると考えると、
かなり長い習慣なんだと思いました。
明治になって、手ぬぐいが
タオルに変っていったようなのですが、
毎年、手ぬぐいを持参する
会社もありますので、
こういう歴史を
知っているのでしょうね。
明治になって、手ぬぐいが
タオルに変ったのは、文明開化で、
日本古来のものは、
古い時代遅れといった風潮が
あったからだそうです。
ここ何年かなのか、
もっと前からなのか、
日本の伝統文化が
見直されるようになり、
良い時代になったと思います。
タオルや手ぬぐいは、
もらう側としても負担にならない。
それもこうして、
続いてきた理由なのかもしれません。
社名が入ったカレンダーは、
この年賀タオルが元のようです。
タオルののし紙に社名を入れても、
最近は、タオルに名入れする
会社は減っていると思います。
江戸時代の始まりを考えると、
タオルに名入れしても
良いはずですが、
使う側となった時に、
社名が入っていないタオルの方が
ありがたいからでしょうね。
それならば、カレンダーでと
なっていったのかもしれません。
カレンダーも、
もらう側の負担にならない品ですね。
しかし、カレンダーは、
年内に贈り、年明けから使用して
いただきたいもの。
当社でも、カレンダーは年末までに
贈っています。
そして、タオルは年始になってから
ですが、贈る時期は、松の内の間。
昨日も触れましたが、
松の内は、関東はでは1月7日まで、
関西では1月15日まで。
さすがに1月7日までだと、
回り切れなかったり、
まだ休みのお客様もいらっしゃいます。
それで、1月15日を目安に
贈れば良いとなっているようです。
この年賀タオルの習慣。
関西では、ほぼやっていないそうです。
関東方面の習慣のようで、
他の地方ではなじみがない
習慣のようです。
全国共通ではなかったのですね。
しかし、年賀タオルは、
ひいきにしていたお客様に対して
手ぬぐいを配ったことが
始まりだと分かりました。
「あけましておめでとうございます」
と挨拶することそうですが、
無事に年を越すことができたことに
感謝の気持ちをこめて、
その気持ちを僅かでも
示すものとして、
年賀タオルを贈る。
そう考えれば良いようです。
何も気にせず贈っていた
年賀タオルですが、
これからはもっと気持ちを
込めて贈りたいと思います。
そして、年賀タオルをいただく際も、
感謝の気持ちを忘れないように
しなければと思いました。