印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
毎年、仕事始めからの1週間ほどは、
新年の挨拶回りをしている
営業マンを多く見かけます。
紙袋を持って、スーツ姿の団体が
歩いている姿こそが、年始の風物詩。
新年なんだと、本日、感じました。
そんな自分も、昨日、今日と、
お客様のところに赴き、
「あけましておめでとうございます」
と挨拶させていただきました。
その際、お年賀用のタオルを
配りますが、何でタオルを
配るのだろうか?
そんな疑問が何年も前から
あったのですが、
そもそも、新年になると、
どうして、おめでたいのか?
まずはそれを知ることで、
心の底から、
「おめでとうございます!」
って言いたい。
そんな気持ちになってきました。
子どものころ、年末に、
「明けましておめでとうございます」
と年賀状を書くことに
抵抗感がありました。
年が明けていないのに、
おめでとうございます
と記すのは、嘘ではないか。
子ども心にありがちなことでは
ありますが、
お正月がおめでたいことの
意味が分かれば、
子ども心に抱いた
わだかまりも、多少しずめる
ことができるかもしれません。
それで調べてみました。
諸説がまったくなく、
お正月は「年神(としがみ)様」
を迎えるから、
おめでたいようなのです。
この年神(歳神)は、毎年正月に、
各家にやってくる来訪神です。
来訪神といえば、昨年(2018年)、
日本の来訪神行事10件が、
ユネスコ無形文化遺産に登録され
話題になりましたね。
秋田県男鹿市のナマハゲが
テレビでよく紹介されていたのが
記憶に新しいところです。
このように、日本人が暮らしの中で
伝えてきた神様とは、
ご先祖様のことのようなのです。
神社に祀られている神様ではなく、
民間信仰の神様。
人は亡くなり一定の期間を過ぎると、
ご先祖様の仲間入りをし、
住んでいた地域の山に上って
山の神となり、
山から里に下りてき田の神に。
新年になると、年神(歳神)として、
各家にやってくる。
来訪神は、子孫の暮らしを見守り、
豊作や家庭の繁栄をもたらす
とされている。
そのため、新年を迎えたということは、
年神(歳神)様をお迎えしたことになり、
「おめでとうございます」には、
無事に年を越し、
年神(歳神)様をお迎えできた慶びと
感謝の気持ちが込められている
ということのようで、
納得できました。
年神(歳神)様は日の出とともに
やってくると考えられていたので、
初の日の出は、年神(歳神)様の
降臨を意味しているようです。
何度か初日の出を拝みに行った
ことがありますが、
年神(歳神)様をお迎えしていたとは
知らず、拝んでいました。
また、お盆にやって来るのも、
この年神(歳神)様だということで、
年神(歳神)様は年に2回やってくる
来訪神とのことです。
お正月の門松は、年神(歳神)様が
山から下りてきた時の目印のため。
鏡餅は、年神(歳神)の魂が宿るもの。
そのため、神棚か高い場所に供える。
それを食べることは、
神様の力をいただくこと。
お年玉は、供えたお餅の
お下がりを、子どもたちに食べさせ、
年神(歳神)の魂をいただく
からお年玉(御歳魂)。
雑煮も、年神様にお供えした餅の
お下がりを、野菜や鶏肉、魚介など
といっしょに煮込んで作る料理なので、
神様の力をいただくために
食べる料理。
この論理でいけば、お餅の
入っていないお雑煮は無い
ということになります。
しめ縄は、年神(歳神)様を
お迎えする場所としての
空間を作るため。
しめ縄を簡略化したしめ飾りも
同じ意味で、入り口に飾られる。
年末の大掃除は、
年神(歳神)様をお迎えする準備。
門松、しめ縄、鏡餅は、12月28日
までに飾って準備するとのこと。
29日は9(苦)を連想させるので、
避けるべき。
年が明ける前に、年賀状に
「明けましておめでとうございます」
と記しても良いような
気がしてきました。
年神(歳神)様は松の内が
終わると、山へと帰られると
されています。
松の内は、門松などの
お正月飾りを飾っておく期間のこと。
元日に始まり、関東はでは1月7日まで、
関西では1月15日までのようです。
しめ飾りを1月2週目に入っても、
飾りっぱなしにしておいたら、
高齢の方に怒られてことを
思い出します。
「あけましておめでとうございます」
の意味を明確にするために、
調べてみると、
お正月の習慣のことが
少し理解できました。
先祖代々受け継いできたものを
大切にする気持ち、
これは受け継ぎたいですね。
また、仕事の現場だって、
無事に年を越すことができたことに
感謝の気持ちでいっぱいです。
仕事の神様に
一年見守っていただけると
心強く感じます。
お互いをおもんばかり、
「おめでとうございます」と
声を掛け合う。
とても素晴らしことだと
思いました。
今年も、一緒に頑張りましょうね!