印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
本日は、手っ取り早く
DM(ダイレクトメール)の効果を
望むのであれば、
型抜きDMを選択することを
おすすめします、という内容です。
それは、型抜きDMを使って、
さんざん結果を残してきたからです。
コミュニケーションツールの制作を
通して、
お客様のコミュニケーションをサポート
することが当社の仕事になりますが、
インターネットがなかった頃は、
印刷物を中心に、お客様のサポートを
させていただいていました。
パンフレットからポスター、
名刺から封筒まで、
あらゆる印刷物の制作に携わって
きましたが、
弊社ではなく、私個人としては、
単純に数だけで考えれば、
DMの制作が一番多く、
携わらせてもらったと思います。
ほとんどが、専門学校が資料請求者に
送るDMです。
学校案内等の資料一式を、
資料請求者に送った後に、
オープンキャンパスに足を運んで
もらうことが目的の、
行動を促すDMばかりでした。
インターネットがない頃は、
DMが資料請求者に連絡を取るための
最適な手段であったため、
1つの専門学校で、多い学校では
年間50種類ほどの
DMを制作していたと思います。
保護者向けのDMや、会場ガイダンスを
案内するDMもありましたので。
それを多い時は、7・8校担当させて
もらいましたので、
1年中、納期に追われている生活でした。
まったく縁のなかった学園グループから
連絡をいただくこともあったくらいに、
DMのご依頼をいただいたのは、
僭越ながら結果がでていたからです。
お客様である専門学校様が、
当社に期待していることは、
入学者の増員です。
それが充分に分かっていたため、
DMに限らず、イベントで使用する
資料やパネルから、
資料請求者に渡す名刺まで、
戦略的な提案をさせてもらいました。
とにかく、
インターネットがなかった頃は、
印刷物がコミュニケーションツール
のメインだったからです。
中堅規模の専門学校様ですが、
1学年800人の入学者になった時は、
達成感でいっぱいでした。
DMはデザインとコンテンツ以外にも、
ギミックやオファーなど、
工夫のしがいがあるツールです。
さらに、年間のDMを担当させて
もらいましたので、
発送費の料金体系、送料を安くする方法
に精通することで、
トータルコストも含めた総合的な
提案をしながら行動を促すDMの
制作に携わらせてもらいました。
企画と原稿が私の担当で、
お客様やDMの内容ごとに、
デザイナーと組んで制作をしました。
デザインに関しては、
お客様やDMの内容ごとに、
デザイナーに方針だけ伝えて
いたのですが、
DMの性質としては、
目立つ必要があるので、
明るく元気なものをつくることが多く、
コピーもかなり挑戦的なものをよく
つくっていました。
お客様と一緒に、そんなDMのことを
「パワーDM」と呼んでいたのですが、
分かりやすく言うと、ハズキルーペの
CMのようなDMです。
行動を促すことが目的なので、
プレゼント引換券を作るなど、
オファーの提案もさんざんさせてもらい、
DMの形状についても、ライバル校と
同じものにならないようにと、
様々なの提案をさせてもらいました。
広げるとA1サイズになったり、
ずらして折ったりと、
あらゆるDMを作らせてもらいました。
以前は、弊社の新入社員に
学校DMのモニターになってもらい、
DMを受け取る側の立場からも
考察していました。
モニターになることで、他の学校の
DMの状況も把握できましたので。
モニターになって感じたことが、
DMはサイズや形状が異なるだけで、
目立つということ。
そのため、できるだけ、
サイズや形状を工夫することを
おすすめしていました。
そんな中でも、型抜きのDMを
発送すると、来校者が増えたので、
ここぞという時は、型抜きDMを!
と、おすすめをしていました。
途中からは、お客様の方から、
「今度は型抜きにします」と
言ってくれるようになり、
型抜きDMの威力をよく理解して
くれるようになりました。
もともと、私が専門学校のDMを
初めて担当した時が、
型抜きDMの依頼だったのです。
当時は、夏休みが、学校イベントの
最盛期であったため、
夏休み用に5本も、型抜きDM制作の
仕事を担当させてもらいました。
最初の仕事は忘れもしない、
ミツバチのカタチのDM。
この仕事で、触覚や足のカタチが、
型抜きをすると折れやすく、
DMには向いていないことが分かり、
その次からは、スイカや貝、
蚊取りブタなど、突き出るものがない
形状の型抜きDMに、
お客様と相談しながら変えていきました。
今ではあり得ないと思いますが、
夏休み期間、7月の後半から、
8月末にかけて、
5本連続で、型抜きDMを送った
ことで、来校者が増えました。
そのお蔭で、姉妹校からも連絡をいただき、
型抜きDMを作らせてもらうことになり、
そちらの学校様とも、その後、
お付き合いが始まりました。
25年近く、学校DMを作らせて
もらっているのですが、
初めての仕事が型抜きDMだったのです。
そんなこともあり、
ここぞという時は、型抜きDMをと、
おすすめしてきましたので、
様々な型抜きDMを作らせてもらいました。
情報量を確保するために、
2つ折り、3つ折りの型抜きDMも
作りました。
ここぞという時と、条件がつくのは、
型抜きDMは、A4のDMなど一般的な
長方形のDMを作るよりもコストが
かかるからです。
まず、型抜きのための型の代金が
必要です。
サイズや形状によっても異なりますが、
目安としては、数万円から4万円以内。
そして、型抜きの代金が、DMの数の
ぶんだけかかってきます。
型抜き代も、サイズや形状によって、
単価が変わるのですが、
単価5円として、10,000部のDMを
作る場合に5万円かかります。
これに折りが入ったりすると、
折り加工の費用も追加される
ことになります。
通常のDMよりもコスト高となる
部分の判断は、お客様次第ですが、
来校者が減っているような時は、
とりあえず、型抜きDMという
ケースが多くありました。
現在のDM施策は、データ管理と一体と
なり、
バリアバル印刷技術を使った
One to Oneマーケティングが
主流になってきました。
この辺のことも、以前このブログでも
紹介させていただきましたが、
学校DMのような短期決戦の場合は、
One to Oneマーケティングも
限界があり、
単純に来校促進DMになってしまう
こともあると思います。
そうすると、いかに目立つかが
今でも重要になってくるでしょう。
今の話ですが、大学でも型抜きDMを
送っているのを見ました。
大学のオープンキャンパスは日程が
限られているため、
確かに、ここぞという時の、
型抜きDMは有効であろうと思いました。
これも、以前、このブログで紹介
させてもらったのですが、
スマホネイティブの若者は、
アナログツールである
DMに抵抗感が少ないのです。
むしろ、ネットからの情報よりも、
大切に情報を届けてもらったと
感じるようなのですね。
心込めて、工夫をこらしたDMは、
若者の心に届きます。
型抜きのカタチの工夫、アイディアで、
若者にDMを送りましょう。
このブログのDMの記事を
一般企業の方が読んでくれている
ことが分かり、
学校DMの経験を紹介させて
もらいました。
一般企業でも、型抜きDMは
有効だと思います。