印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
昨年、このブログでも紹介させてもらった
Instagramが始めた動画プラットフォーム
IGTV。
その後、あまり話題になることがなく、
どうしたものかと思っていたのですが、
おもしろい記事を見つけてしまいました。
YouTuberたちが、IGTVにYouTubeには
出せないような動画を投稿するように
なっているという内容です。
YouTuberたちが、YouTubeに
息苦しさを感じるようになり、
IGTVに活路を見出しているという
ようなことが書かれています。
「好きなことで、生きていく」のが
YouTuberなのかと思っていたのですが、
広告が入ることで、
企業のブランドイメージを損なわないよう、
無難なコンテンツ制作に取り組まざるを
得なくなっているとあります。
より高品質の動画を制作しなければ
ならない、というプレッシャーが
あるようなのです。
その結果、人気ユーチューバーたちは、より長く、より高品質の動画を、以前より数少なく制作するようになった。
確かに、以前より尺が長い動画、
高品質の動画が増えたと思います。
こうした方が、YouTubeの
リコメンデーションアルゴリズム
に有利に働くようです。
よりおすすめ動画として
表示されるということですね。
YouTuberも動画制作にSEO対策の
ようなことを意識するように
なったということでしょう。
YouTuberの動画は、10分以内であれば、
広告を1本入れることができます。
10分を超えれば、表示されるかどうかは
別にして、広告は何本でも入れる
ことができます。
そのため、YouTuberの動画は、
10分以上のものが多く、
8分や9分のYouTuber動画が
少ないという事実があります。
広告費から収入を得ているYouTuber
からすれば、
収入を増やすためには、10分以上の
動画をアップした方が良いことに
なりますが、
そんなことに関係なく、10分以内の
動画を常に投稿している
人気YouTuberもいます。
それにしても、YouTuberも様々な制限
の中で動画を投稿しているようで、
そのガス抜きに使われているのが、
IGTVのようなのです。
YouTuberにとって、IGTVは、
観ている人に親しみを感じさせるような、
形式張らない動画をアップロード
できるプラットフォームになっている。
本来、YouTubeが、このような動画を
投稿できる場所であったはず。
視聴者がクリエイターに親しみを覚え
ていきながら、YouTuberが育って
きたのですよね。
クリエイターにとっては、
かつてのYouTubeの面影を
IGTVに見ているのかもしれません。
先ほどの記事では、この現象によって、
IGTVの視聴者が増える可能性と、
IGTVが、「YouTubeのゴミ箱」の
ようなマイナスイメージが定着して
しまう2つの可能性が紹介されています。
IGTVには今のところ、広告表示は
ないため、自由な投稿が可能なのだと
思いますが、
広告表示をはじめたら、
YouTubeと同じようなことになる
可能性は高いですね。
少し前に、IGTVを久しぶりに観た
のですが、
YouTubeのように10分以上の長い
動画もなく、おもしろいと思いました。
Instagramストリーズくらいの尺の
広告が入るくらいであれば、
不快感は少ないと思いました。
それだけ、Instagramは広告が
あまり気にならないプラットフォーム
ですが、
IGTVはYouTubeとは違う方向を
目指し、クリエイターが自由に
動画を投稿できる場所になって
ほしいと思います。
それにしても、YouTubeは、
一定の基準を満たすチャネルのみに
広告出稿できるプログラムの
提供を開始したようです。
YouTuberの動画、広告主を意識した
ものになってしまったら、
テレビと同じになってしまいます。
YouTubeだけでなく、IGTVなども
含めたネットの投稿動画は、
テレビというよりも、ラジオに近い
ものなのではないかと思います。
ラジオでは、番組の進行役を
パーソナリティと呼びますね。
ネット投稿動画もパーソナリティなの
だと思います。
パーソナリティが、広告主を意識せず、
自由に投稿しないと
ネット投稿動画の魅力が半減して
しまうのではないかと思います。
YouTuberも、様々なネット投稿動画を
見ておもしろいと思ったから、
自分でもやってみたいと始めたのだと
思います。
HIKAKINさんが、インビューで、
「自分が面白いと思うものを動画にする」
この基本は忘れてはいない
というような話をしていました。
今、はまっている異色のYouTuberがいます。
その方は、お金をかせぐために
YouTuberになったと明言しています。
しかし、おもしろいのです。
動画の内容というよりも、
パーソナリティがおもしろいのです。
そのため、低画質動画を大量生産を
していますが、
登録者は増え続け、1本の動画の
視聴回数も増えて続けています。
低画質でも、パーソナリティに魅力が
あれば、YouTuberとして仕事が
できるということです。
おそらく、広告主のことなど
意識せず動画を投稿していますが、
広告はたくさん表示されます。
YouTubeは、これくらいのバランスが
良いのだと思います。
YouTuberがIGTVに活路を見出す
くらいに、YouTubeが息苦しく
なっているのであれば、
動画はつまらなくなり、
YouTube人気もそれまでと
なりかねません。
ネットは、パーソナリティが
いきいきと活躍できる場で
あってほしいと思います。