印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
参議院選挙まで残り3日間。
帰宅したら、
選挙運動の情報を知りたいのに、
テレビでは、選挙が迫っているという
緊張感がまったくなく、
通常番組のオンパレード。
かろうじてニュース番組の
1コーナーとして取り上げられるか、
遅い時間の政見放送があるのみ。
開票速報の番組ばかりがにぎやか。
投票が終わった後よりも、投票前に、
候補者の主張や争点をテーマにした
番組がもっとあっても良いと思います。
政治はまつりごと。
待つのが祭り。
選挙戦を盛り上げれば、
視聴率が取れる番組ができるはずです。
我々の未来を選択する一大行事が
選挙なのだから、
選挙の前の1週間くらいもっと
テレビで報道すべきでしょう。
投票率のアップにもつながります。
テレビがだめならばと、
このところは、毎晩のように
ネットで選挙運動の情報に接しています。
インターネット選挙運動が解禁になった
2013年から、
選挙の度に、候補者のインターネット
活用を眺めてきましたが、
今回の状況を見る限り、
かなり定着してきたなと思いました。
中でも目につくのが、
候補者や政党による「ライブ配信」です。
ニコニコ生放送などが、
党首を集めて行うネット討論会の
ようなものは、
以前からありましたが、
候補者や政党がライブ配信を活用する
例は、それほど多くありませんでした。
それが今回はかなり目にするようになり、
かなり有効な手段なのではと
感じるようになりました。
目にするようになったのは、
ライブ配信チャネルが増えたのが
大きな要因だと思います。
Ustreamはなくなりましたが、
YouTubeライブ、Twitterライブ、
Lineライブ、Facebookライブと、
メジャーなSNSのほとんどに、
ライブ配信機能が提供されています。
選挙運動でもライブ配信を
活用するメリットは大きいと思います。
インターネット選挙運動が解禁になった
2013年にも、すでに選挙運動の
ライブ配信はありました。
街頭演説も、候補者の行動も
ツイキャスを使って
ライブ配信をしている様子を見て、
これはおもしろいなと思ったものです。
ツイキャスは、スマホにアプリを
入れればライブ配信ができるため、
この手軽さと、機動力の良さを、
学校広報にも活かせるではないかと、
このブログでも当時紹介し、
いくつかの学校では、
実際にツイキャスでライブ配信を
やらせていただきました。
現在に至っても、ツイキャスは
選挙運動のライブ配信に利用されて
います。
YouTubeと連携できるようになったので、
ツイキャスでライブ配信すると、
そのままYouTubeライブでも配信できる
ようになりました。
ツイキャスは若年層が視聴しているので、
若年層向け。
YouTubeは幅広い層が視聴しているので、
全世代向けと、
連携するだけで、
幅広い層に動画を届けることができます。
これと同様に、Periscope(ペリスコープ)
という動画配信アプリを使うと、
TwitterとFacebookにシェアできます。
選挙運動におけるライブ配信活用の
メリットをまとめます。
1.多くの人に主張を届けることができる
街頭演説では、限られた方にしか
主張を届けることができませんが、
そのままライブ配信することで、
演説会場の何倍もの聴衆に
主張を届けることができます。
2.注目されやすい
ライブ配信動画は、SNS画面のトップに
ライブ配信中と表示されるため、
注目されやい動画です。
3.編集されない
テレビ番組では、番組の尺があるので、
編集されてしまいますが、
ライブ配信では候補者の主張は編集
されません。
4.視聴者のコメントが入る
ライブ配信には、視聴者のコメントが
入るので臨場感があり、
有権者と対話するライブ配信番組
にすることができます。
5.編集できる
ライブ配信は、どうしても長時間と
なります。
ライブ配信後、全編をアーカイブ
動画として視聴してもらう
こともできますが、
短時間に編集することで、
時間がない方にも視聴してもらう
ことができます。
6.20時以降でも配信できる
街頭演説は20時までしかできませんが、
ライブ配信は24時間可能です。
それでは、選挙運動の中で、
どのような活用方法があるのか。
まずは、街頭演説のライブ配信ですね。
会場に行くことができない方にも
演説を聞いてもらうことができます。
実際に演説会場に行ってみると、
周囲の雑音で、演説の声が聞き取れない
こともあります。
そのため、ライブ配信動画の方が、
つぶさに主張を伝えることが
できるなと思いました。
また、今はほとんどの方がスマホを
持っているので、聴衆の中にも
ライブ配信している方がいました。
SNSによる拡散と、ライブ配信に
よる拡散を呼び掛ければ、
多くの方に主張を届けることが
できると思います。
街頭演説の会場から会場への移動など、
選挙運動時の行動をライブ配信
しているものを見たことがありますが、
これはこれで、候補者に対する
親近感が湧いてくるので、
1つの方法だと感じました。
また、先ほども書きましたが、
質疑応答にライブ配信が利用できます。
ライブ配信で、質問を受け付けます。
コメント欄に質問がでるので、
それを見ながら逐一回答していきます。
有権者と会話しているような
動画配信ができるということです。
その会話を他の方も見ているので、
一対多の会話をしていることになります。
まだまだとはいえ、選挙運動の
ライブ配信をよく目にするように
なりました。
この方法論は、他のもの、
例えば、販売促進や学生募集活動にも
応用できるのではないかと
考えています。
それは、また別の機会に譲るとして、
まずは選挙運動だけでなく、
普段の政治活動に、もっとライブ配信が
活用されるようになってほしいと思います。
有権者の私たちが、政党や候補者の
ことを知るための手段として、
こんなにうってつけのものはないと
思います。
ネットがあるなら、街頭演説は
不要なのではないかと考えがちですが、
聴衆がいて反応があるからこそ
ライブなのですね。
聴衆の反応によって、演説者も
刺激を受け言葉が言霊となる。
それを配信するのがライブ配信。
ライブ配信を請け負う企業が
増えています。
これからのコミュニケーションに、
ライブ配信はキーワードの1つに
なっていくのかもしれません。
YouTubeで、Twitrerで、
選挙運動のライブ配信を
ぜひ見てみてください。
なかなか、おもしろいですよ。