2022.11.9 ヂヤンテイ君

印刷業界の『未来を創る』~“デジタル×紙×マーケティング”

 

 

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスです。

 

本日はJAGATという、我々が所属する業界団体のサイトにあった
記事を紹介させていただきます。

 

弊社は、印刷物とWEBサイトの制作を請け負う会社ではあるのですが、

 

印刷物とWEBサイトの制作を依頼されるお客様には、

それを活用する目的がありますから、
弊社は、その目的を重視し、お客様のコミュニケーションを
サポートする会社でありたいと考えており、そのような活動をしてきました。

 

そんな背景があり、自然と、マーケティングの話題が多くなっている
ということになります。

 

本日、紹介させていただく記事は、それを説明するような内容でした。
印刷とマーケティングの連携の重要性について書かれています。

 

記事はこちらです。

 

JAGAT:『未来を創る』~“デジタル×紙×マーケティング”(2019.4.23)

 

『未来を創る』(2015)という本の内容を元に、記事は構成されています。

 

著者はジョー・ウェブ博士という印刷関係のコンサルタントをされている方と、
リチャード・ロマノ氏というマルチメディアを大学で専攻された方だそうです。

 

この本の中で強調されていたことが、このように書かれていました。

 

未来を創るためには

 

「印刷物への愛や優位性を語ることはやめよう(印刷へのロマンスは捨てよう)」、
すなわちマインドリセットの必要性が強調されていた。

 

紙媒体の需要が減少しても、印刷物は、こういう点が優れているなど、
印刷業界にいる者は、自らの仕事に肯定的であるために、
現実を見ようとしないということを伝えたいのだと思います。

 

(印刷へのロマンスは捨てよう)というのが、おもしろいですね。
印刷物は、出来上がるとやはり嬉しいもので、

WEBサイトをアップする時とは違い、手に取り、さわり、存在感がある
現物の良さを感じることがあります。

印刷物への愛は語らずとも、持ち続けてはいたいですね。

 

次に、こんな指摘が、

 

インターネットの出現により、マーケティングにおいて
革命ともいうべきデジタルシフトが起こっているのにもかかわらず
印刷会社は他人事ととらえ、彼らマーケッターすなわち
現実の印刷のクライアントたちと会合も持たず会話もしていない

 

他人事ととらええている訳ではないと思うのですが、
印刷の仕事は、その仕事の金額にかかわらず、工程が多く、神経を遣う
仕事なので、余裕がない、というのが現実なのかと思います。

 

印刷物の制作であっても、マーケティングの話をしながら、
打合せをすることも、今の時代ならあると思いますが、

 

WEBサイトの制作は、デジタルファイルの納品でもあるので、
そのままWEBマーケティングや、デジタルマーケティングと親和性があり、
マーケティングまでの提案がしやすい環境にあると言えます。

 

JAGATは、この『未来を創る』で示された内容を、

各地の大会で、議論を重ねてきたようです。

 

その甲斐もあり、次のような話があります。
“お客が求めているのは印刷物ではない”

ということは様々な場所で語られるようにはなっていた。

 

有名な、「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である」
を引き合いにだしていますが、これは、弊社ではずっと言ってきたことでした。

 

お客様が印刷物を作るのは、販売促進であり、学生募集が目的であったりします。

 

印刷物を通して、お客様が実現したいことに寄り添うパートナーとしての
仕事をすることが、我々の仕事なので、お客様の目的に合う提案をしてきましたし、
印刷物に拘る必要もないため、WEBサイトの制作、SNSの運用サポートも行い、

オウンドメディアをお客様に薦めてきたのもそれが理由です。
さらに、興味深い表現がありました。

 

「データに紐付いてデジタル印刷機から出力される印刷物はすでにデジタルメディア」であり、そもそも「生活者はデジタルかアナログかなど区別していない」

印刷業界は、デジタル化がとても早い業界でありました。

 

DTP(デスクトップパブリッシング)だって、
デジタル制作を意味しています。

印刷物はデジタルメディアであるという発想は新鮮でしたが、
そう認識した方が、

デジタルマーケティングの機能として把握しやすいかもしれないと思いました。

 

この『未来を創る』という本は、その前の、『未来を破壊する』という本の
続編にあたるようです。

 

JAGATサイトのアーカイブに、その『未来を破壊する』の内容を
解説している記事を見つけました。

 

JAGAT:「未来を破壊する」を読み解く(2014.1.28)

 

2014年の記事ですが、とても参考になる記事だと思います。
この中に書かれていることだけではないと思いますが、
ヒントがあると思います。