引用:ネットショップ担当者フォーラム:メルカリが「新聞折り込みチラシ」でサービス認知する理由(2018.12.13)
印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
本日、メルカリが、なんと、
新聞折込チラシを配布した
という記事がありました。
メルカリが折込チラシ?
どういうことなのかと思ったら、
メルカリ内で出品されている商品を、
そのまま並べて掲載しているチラシ。
普段良く目にする
新聞折込チラシのパロディの
ようなチラシでびっくりました。
パロディは失礼ですね、
オマージュしたレイアウト。
これも概念としては、
ネイティブアドですよね。
新聞折込チラシの振りをした
アプリ宣伝チラシですから。
馴染みのある普段見ている
チラシとして、
受入れてもらうことができます。
北海道と愛知で、テスト的に
配布したようなのですが、
目にした人はびっくりした
でしょうね。
当然のことのように、
チラシの実物画像がアップされ、
SNS上で話題になったそうです。
愛知県が120万部、
北海道が72万部
合計192万部。
2018年12月12、15日の
朝刊に差し込まれた
とあります。
年末の大掃除前を狙っていますね。
家庭内の
不要なものに気づくタイミング。
徒歩0分!スマホの中でオープン!
なんてコピーがあったら、
話題をさらうこと間違い無しでしょう。
それぞれのエリアから出品された
商品をチラシに掲載したようです。
そのため、写真も出品された
画像をそのまま使用しているようで、
印刷物に使える出品写真を
厳選して、切り抜きしたのだと
想像できます。
メルカリを利用したことは
ないのですが、
高解像度写真でアップできる
ということでしょう。
イメージ画像を上手に配置し、
ユニクロのチラシのようです。
タッチポイントに即した表現を選択することが重要
という考えから、
「チラシらしい」デザインに
したようです。
裏面は、メルカリアプリの
ダウンロードを促進する紙面。
引用:ネットショップ担当者フォーラム:メルカリが「新聞折り込みチラシ」でサービス認知する理由(2018.12.13)
紙媒体を入り口にした施策としては、過去最大規模の流入数を確認しました。紙媒体経由での流入が、2019年になった今でも一定数継続していることには驚いています。
このコメントでも分かるように、
紙媒体は、保存してもらうことで、
一過性で終わらない。
記憶にも残すことができる。
この場合は、
最大10,000円分の
ポイントプレゼント!
という特典が、チラシの保有効果を
高めたものと思えます。
また、チラシなので、
一覧性があります。
検索もスクロールも必要なく、
手に取って俯瞰できる。
必要でないものであっても、
何でもあることを伝えることができる。
紙媒体の良いところを
しっかり把握し、
戦略的なチラシであることが
よく分かります。
楽天市場がまだ駆け出しの頃、
20年以上前でしょうか、
ネットでも家電を購入できることを
知らせるためにチラシを作り、
秋葉原の駅前で
配布していたことを覚えています。
インターネットで販売しているのに、
チラシを配るのかと、
それだけ、インターネットで販売
することは難しいのだろうなと
その時は思ったのですが、
当時はまだ、ネットショッピングに
誰しもが警戒心があった時代で、
今のような環境ではありませんでした。
時は経ち、インターネット上で
知名度抜群のメルカリが、
宣伝の1つの方法として、
チラシを選択する時代が
きたということですね。
メルカリアプリの
ダウンロード数は7500万。
そのうちの月間の
アクティブユーザー数は1100万人。
だそうです。
1100万人が売買している
だけでもすごいことですが、
メルカリアプリをダウロード
したけど、使ったことがない数が、
単純に6400万。
まだまだ可能性があるということで、
40代以上を対象に、
ユーザー層の拡大を目指し、
今回の新聞折込チラシを
試してみたようです。
メルカリ利用者が多いと予想できる
若者だって、利用したことがない
人はいるでしょうから、
新たなタッチポイントとしての
チラシによって、若者の
利用者が増えることも想像できます。
媒体やタイミングも含めて
「タッチポイント」という
考え方をすれば、
紙やWEBだけでなく、
看板や野外広告、イベントだってある。
目的のコミュニケーションにとって
適切なタッチポイントを選べば良く、
複合的なタッチポイントの活用で、
効果が高まることもあるはずです。
若者=スマホ という考え方を
する必要もなく、
実際、DM(ダイレクトメール)が
若者には効果があるようです。
若者にDM(ダイレクトメール)を!JDMA「若年層のDM意識(2018.4)」より
インターネット全盛の時代、
紙媒体への反動が絶対に
あるはずです。
今回のメルカリの新聞折込チラシも
そんな予兆のように感じました。
紙媒体が見直される
きっかけになれば、
良いと思います。
タッチポイントを考え、総合的に、
お客様とコミュニケーションを
取ることですね。
一緒に、頑張りましょう!