2018.9.11 ヂヤンテイ君

「DNP感情表現フォントシステム」はスタンプや絵文字を超えるか?

 

印刷・WEB・ITで
お客様の「伝えたい」をデザインする会社
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

今日の東京は涼しいです。
ぐっすり眠ることができました。

 

今年は猛暑続きだったので、
そろそろ涼しくなっても
良いのですが、

 

この夏は暑すぎたため、
夏の終わりを感じさせるような、
せつない気候が無かったなと思いました。

 

みなさんは、
夏の終わりを感じた瞬間
今年はありましたか?

 

まだまだ猛暑が続いていた
2週間ほど前に、

 

大日本印刷株式会社が開発した
「DNP感情表現フォントシステム」
が紹介されていました。

 

気持ちをフォントで表現するって
おもしろいなあと、

 

すぐさまこのニュース記事を
Twitterで共有しました。

 

その後、スタッフの1人が朝礼で、
この話題を取り上げていました。

 

さすが・・・。
フォントの話題には、
当社は敏感なのです。

 

当社のブランドメッセージは
「コミュニケーションをつくる。」
なので、

 

そもそも、こういう話題に敏感でないと
いけないのですがね。

 

確かに、
メールだけで考えても、

 

文字だけのコミュニケーションって、
感情が表現できないから
怖い面がありますよね。

 

最近、見かけなくなりましたが、
微妙な話を書いた文末に(笑)
と、こんなフォローしているケースが
よくありました。

 

会話であれば、声のトーンや表情、
手振りなどを使って
気持ちを伝えることができますが、

 

文字だけのコミュニケーションだと、
気持ちが伝わりにくい。

 

それを解決することが、
この「DNP感情表現フォントシステム」で
できるのか?

 

そこに注目してしまいます。

 

まずは、どんなものなのかを
見てみましょう。

 

「DNP感情表現フォントシステム」を開発

 

動画による紹介もあります。

フォントで気持ちを伝える「DNP感情表現フォントシステム」

 

これを見る限りは、正直なところ、
ちょっと読みづらいなあ
というのが感想。

 

様々なフォントに
目が付いていくのが大変。

 

感情がぶつかり合っている
そんな感じです。

 

もう少し、長文の会話も
見てみたいですね。

 

言葉や絵文字の意味を自動解析して、
12種類のフォントに分類し、

 

その感情に合ったフォントに
変換してくれる
というものらしいです。

 

感情イメージの分類と、
使用フォントの組み合わせ
の例がこれだそうす。

 

 

フォント名を見る限り、
印刷・WEB業界の人間であっても
馴染みのないフォント。

 

DNP(大日本印刷株式会社)の
オリジナル書体のようです。

 

我々のような50代のおじさん、おばさんでも、
LINEだけは、ほとんどの人がやっています。

 

同級生の会話を見る限りは、
しっかり、スタンプや絵文字も使っています。

 

スタンプや絵文字こそ、
感情を表現するのが目的ですよね。

 

それだけスタンプや絵文字を使った
チャットが日常となっているなか、
「DNP感情表現フォントシステム」
がそれを超えることができるのだろうか?

 

そう考えてしまいます。

 

私は、スタンプを用意しておくのが
面倒だったりするので、
あまりスタンプは使用しません。

 

そのため、
フォントが勝手に感情を表現する
というこの発想、

 

これはいいぞ、いいぞ
と感じたのですが・・・。

 

使用しているフォントが良くないのか、
人間の感情は、それほど単純ではないのか。

 

「人情の機微」
というのもありますよね。

 

人間はひと言、ひと言、
そんなに感情を変えて話すのかなあ
とも導入イメージを見て感じました。

 

文字だけのコミュニケーションの限界に挑む
この開発、進化を期待します。

 

コミュニケーションを仕事にしている者
にとって興味津々です。

 

それにしても、
コミュニケーションという意味で
フォントは重要です。

 

フォントのデザインによって
印象ががらりと変わるのは確か。

 

ダイレクトメールを作る機会が
多かった時代、
できるだけ、手に取って見てもらえるもの、

 

即ごみ箱行きにならないものをと
考えて工夫しながら作っていました。

 

そして、お客様にも協力してもらった
ことがあります。

 

ダイレクトメールに貼る宛名ラベルシールの
印字の文字を、手書き風フォントにし、
色をつけてもらったのです。

 

普段は、明朝やゴシックの
郵便番号、住所、宛名を
手書き風フォントにしてもらった
ということになります。

 

ダイレクトメールが出来上がり、
最後に宛名ラベルシールを貼って
発送しますが、

 

宛名ラベルシールの存在だけで、
受け取った人からすると、
無機質な印象となってしまいます。

 

そのため、無機質な宛名ラベルシール
の印象を少しでも良くし、
フレンドリーな印象を与えるための
提案でした。

 

かなり前のことで、
その時の結果がどうであったのか、
覚えていません。

 

こういうことも、続けることで
結果に結びつくものだと思います。

 

現在、ダイレクトメールを担当されている方、
宛名ラベルシールのフォントにも
こだわってみるのはいかがでしょうか?

 

フォント1つで印象が
がらりと変わりますよ。