印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
なんと、渋野日向子さんが、
全英女子オープンで優勝。
ゴルフは好きなのですが、最近中継も
見なくなってしまったので、
ニュースで知りました。
渋野日向子さんのことも知りません
でした。
その後、
YouTubeで情報を確認してみると、
驚くことだらけ。
若干20歳。プロになってからまだ1年。
最後まで、笑顔でゴルフしながら、
優勝を飾っている。
プレー中に駄菓子を食べておどけている
シーンもTwitterに流れていました。
こんな人いますか?
昨日は帰国後のインタビュー会見が
ありましたが、
一緒にプレーをする歴戦の外国人
ゴルファーのこともあまり知らずに、
大会に参加していたようした。
それだけ、知識や経験がなかったことが
功を奏したと言えば簡単ですが、
ゴルフやっている人は
分かると思いますが、
プレッシャーが少なかったといっても、
20歳の初出場選手が、
優勝するなんてありえません。
ましてはメジャー大会です。
しかも彼女にとっては、初めての
海外での試合だったよう。
日本人がメジャー大会で優勝したのは、
樋口久子さん以来42年ぶり。
その樋口久子さんがテレビ中継で
解説をちょうどしていたようで、
すごい巡り合わせです。
優勝争いをしていた、外国人選手が、
18番ホールで短い最後のパットを
打つ時に、
樋口久子さんは、これくらいの距離を
確実に入れてきた日であっても、
優勝がかかったこのようなケースでは、
そうはいかないと予想。
その通り、その選手は、身近いパットを
外しました。
その後、渋野日向子さんが18番で、
5mのパットを残していましたが、
樋口久子さんは、入ると予想して
いました。
優勝がかったパット、しかも5mという
微妙な距離。
どんなゴルファーであっても、
しびれるくらいの緊張感に包まれ、
手が動かなくなる選手もいる
くらいのシーンで、
彼女は笑顔を浮かべて、躊躇なく
パッティングし、優勝してしまった。
帰国後のインタビューでは、
入れば優勝することが分かっていたので、
どんなガッツポーズをしようかと
考えていたと発言。
こんな人いますか?
樋口久子さんが、入ると予想できたのも、
渋野日向子さんのプレーを見ていて、
勝利の女神が、そこにはいると
感じたからなのだと思います。
樋口久子さんのみならず、
周りにいた人にそう思わせる
力となったのが、笑顔のプレーでしょう。
笑顔で、優勝まで突き抜けてしまった
ように感じました。
もちろん、
若いといっても積み重ねてきた
練習があり、
日本でのプロの経験もあります。
実力もあったのでしょう。
しかし、それでも岡本綾子さんだって、
宮里藍さんだって、成し遂げなかった
メジャー大会の優勝です。
他の選手になく、彼女に唯一あったのは、
笑顔パワーであったとしか、
言いようがありません。
昨日のインタビューで分かったのは、
以前は、笑顔プレーヤーではなかった
こと。
ミスをすると、喜怒哀楽が激しいほう
であったと答えています。
それをお父さんからアドバイスをもらい
笑顔でいることを決断し、
喜怒哀楽の激しさを抑えるように
したそうなのです。
しっかり、マインドコントロールしていた
ということです。
ギャラーに対しても、笑顔を振舞いて
いたのは、ゴルフは見せるスポーツ
だから。
ゴルフを見て楽しんでもらうために、
自分が楽しく笑顔でプレーしないと
楽しんでもらえないという
プロ意識から。
この人は長嶋茂雄なんだと思いました。
コースとコースの間で、ギャラリーに
ハイタッチしていたのも同じ感覚だった
ようなのですが、
海外の試合で、ハイタッチを求められる
ことが心から嬉しかったからだそうです。
コースとコースの間って、
普通の選手なら、前のホールの反省か、
次のホールことで頭がいっぱいで、
ギャラリーが目に入らない選手も
多いなか、ハイタッチと笑顔で、
ギャラリーも味方にしてしまったようです。
意図して、「笑顔でいること」に決め、
メンタリティが変ったのでしょう。
これは大いに勉強になるなと思いました。
仕事も、笑顔で楽しくやっている人に
集まってきますよね。
そんな勢いというか、突き抜ける力
というものがあると思います。
初めての海外の試合がメジャー大会。
決勝ラウンド進出を目標に、
他のプレーヤーと競うのではなく、
自分の納得できるゴルフを
やることに集中した。
しかも、笑顔でいることを前提に。
その結果が突き抜けたということ。
他のプレーヤーを、ライバル企業や
競合企業と考えるとどうでしょうか?
あなたは、他の企業や同僚の
ことばかりを気にしていて、
自分の納得できる仕事、楽しく仕事を
することを忘れていませんか?
そう言われているような気がしました。
ブログもそう。テクニックやSEOばかり
気にして、情報発信する楽しさ、
「伝えたい」という純粋な気落ちを
忘れていませんか?
そう言われたような気持になりました。
渋野日向子さん、子どもの頃は、
ソフトボールもやっていて、
ゴルフとの二刀流だったそうです。
そんなこともあり、
昨日のインタビューで、
「ゴルフとソフトボール、
どちらが好き?」と質問されていました。
それに対して、「ソフトボール!」と
笑顔で答えていました。
全英女子オープンで優勝したばかり
なのに、ソフトボールの方が
好きなようです。
こんな人いますか?
その他、様々なエピソードがあり、
インタビューがおもろしかったのですが、
一気に有名人になってしまったので、
周りの大人からつぶされることが心配です。
今後は、常に期待されるでしょうし、
今度こそ、プレッシャーを背負う
ことになるでしょう。
特に、成績が振るわなくなってきた
時などは、叩かれることが
想像できます。
周りの大人たちが、彼女の素晴らしい
素質が育つように、気を遣って
ほしいと思います。
笑顔で楽しく仕事ができる人が
増えること、
そういう環境を作っていけば、
一人ひとりの才能が大きく開花し、
良い社会になっていくのではないかと
思います。
渋野日向子さんから学ぶことが多い
今週の前半でした。
笑顔でいることの素晴らしさを
頭の片隅に常に入れておくように
したいと思います。