印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
若年層の投票率低下ということで、
投票率を向上させるための
施策について見てきましたが、
18歳と19歳で、投票率が大きく違うのが
気になっていました。
20代の投票率と一緒に並べてみます。
●2016年参院選
18歳の投票率 51%
19歳の投票率 40%
20代の投票率 35%
●2017年衆院選
18歳の投票率 51%
19歳の投票率 32%
20代の投票率 33%
20代より、10代の投票率の方が高い
という結果です。
18歳選挙権が導入されるにあたり、
主権者教育を推進するプロジェクトの
一環として、
模擬選挙が、学校で実施されるように
なりました。
模擬選挙を経験したことで、
10代の投票率の結果になった
と想像できますが、
19歳になったとたんに、投票率が
下がるのはなぜか。
前回衆院選の21歳の投票率は
29%だったそうで、
大学生世代の投票率が低迷している
ことが分かりました。
数字だけ見ると、高校生までは投票に
行っても、大学生の年代になった
途端に行かなくなっている。
それはどうしてなのか。
調べてみたところ、
「住民票がない」ことが理由の
ようでした。
親元に住民票を残したまま、
下宿生活をしている学生が多いことが
分かります。
確かに、当社でも新卒の新入社員が、
選挙に行ったことがないというので、
理由を聞いたら、
住民票が地方の実家にあるから
と答えていました。
大学生であればともかく、
大学を卒業しても住民票はそのまま
という人も結構いるのだと思います。
20代の投票率の低さは、
ここに大きな原因があるのでは
ないかと思いました。
居住地に住民票を移させる
何かしらの施策がないと、
若年層の投票率は低迷したままに
なってしまうのではと不安を感じました。
住民票がないこと自体で、
選挙に対する関心にもつながらない。
そんなことになっているのだと思います。
こんな時に利用できるのが、
「不在者投票制度」です。
仕事や旅行などで、
住民票のある市町村で、
投票ができない人を
対象にしたこの制度を、
このところ浸透してきた
期日前投票のように知ってもらう
必要があるでしょう。
主権者教育の推進プロジェクトにより、
期日前投票所を設置する大学や短大が
増えてきました。
今回の参院選では100校ある
ようなのですが、
大学にこそ、不在者投票所を設置
すべきではないでしょうか?
市役所、区役所のホームページで、
不在者投票所を調べることも
できますが、
大学に設置されていれば、
意識が変わると思います。
住民票がなくて、投票に行けない方は、
「不在者投票制度」を利用しましょう!
インターネットを使った選挙運動が
解禁されてから6年。
国政選挙がある度に、候補者の
インターネット利用が増えてきたと
思います。
若年層の投票率がインターネットに
よって向上してくれることを
祈るばかり。
そして、インターネットで投票できる
システムを早急に作ってもらいたい。
インターネット投票ができれば、
旅行先でも、病床でも、投票ができ、
不在者投票制度が不要になると
思います。
しかし、それはまだ先の話。
今できることは、「不在者投票制度」の
存在を知ってもらうことですね。
そのためにも、大学に不在者投票所を
設置してはいかがでしょうか?