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ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
「18歳選挙権」が導入されたのが、
2016年7月の参議院選挙から。
全世界の92%が18歳に選挙権を
認めているので、
日本は遅かったとも言えますね。
しかし、日本では若年層の投票率が
下がってきています。
教育機関がもっと、選挙の啓蒙をすべき
なのではないかと昨日書かせて
もらったのですが、
都道府県も国も、教育機関向けに
投票率を上げるためのサポートをして
いることが分かりました。
昨日は、愛知県選挙管理委員会が、
大学のオープンキャンパス参加者に、
参院選の投票を呼び掛けける活動を
していることを紹介しましたが、
本日は、各自治体が実施している
選挙出前授業・模擬選挙と
総務省の活動を紹介します。
教育機関の方々なら周知のことと
思いますが、
「18歳選挙権」が導入されてから
3年経っていますので、
あらためて知っていただくための
機会になれば幸いです。
東京都選挙管理委員会が、
「選挙出前授業・模擬選挙」という
プログラムを実施しています。
同じような取り組みを他の
地方自治体でも行っているよう
なのですが、
東京都選挙管理委員会のサイトに、
紹介動画がありしたので、
こちらを代表に紹介いたします。
東京都選挙管理委員会の職員が
教育機関に赴き、
選挙出前授業・模擬選挙を実施して
いるようです。
小学生から大学生までが対象なので、
対象年齢によって内容も様々なのでしょう。
動画を見て、こういう経験をしておけば、
選挙に行きやすくなろだろうなと
感じたのですが、
選挙出前授業・模擬選挙都内での実施事例
をみてびっくり。
「18歳選挙権」が導入された前の年、
平成27年度と、
「18歳選挙権」が導入された平成28年度
までは事例の数が多いのです。
実施した高等学校、中学校、小学校、
大学・専門学校に分かれて
リストがありますが、
平成29年度と
平成30年度はともに全体で14校しかない。
文京区のサイトを見る限りは、
区立小中学校を中心に実施されている
ようなので、
東京都選挙管理委員会が現在公表
している情報だけで判断しない方が
良いかもしれませんが、
まだ根付いてないことは確かだと思います。
選挙権を持つ前に、このような
経験をしておくことも重要だと思いますが、
社会人になる前の大学生や専門学校生に、
社会人になるための意識付けとともに、
経験してもらった方が良いと思います。
昨日、紹介した年代別投票率を見ると、
10代は、20代よりも投票率が高いので、
このようなプログラムが多少なりとも、
役立ったものと思えますが、
最も投票率が低い世代である
20代の投票率を上げるためにも、
大学や専門学校でこのプログラムを
もっと実施してもらいたいなと思います。
若年層の投票率が上がれば、
若年層が暮らしやすい社会になっていき、
学生募集にもつながると思います。
それでも選挙出前授業・模擬選挙は、
準備期間も含めて、かなりの労力が
必要であることが想像できます。
専門学校の実施事例が
極端に少ないのは、
2年間の専門課程の中に、
組み込むのは現実的ではないから
なのかもしれません。
であれば、総務省のこの教材は
いかがでしょうか?
高校生向けとありますが、
社会人になるための学習のなかで、
活用できると思います。
ご覧になっていただければ
分かりますすが、社会人が読んでも
勉強になる内容です。
このブログでも紹介しましたが、
ネット選挙が解禁され、
有権者として禁止されている
行為があります。
その内容も分かりやすく紹介されて
いました。
現在のような選挙運動期間中に
このような副教材で、必要なところ
だけでも確認すれば、
選挙に対する、関心度も
アップすると思えます。
進路選択は、職業選択だけでなく、
よりよい社会の選択でもあることを
どうが教えてあげてください。
個人的な話となりますが、中学の時の
社会の先生が女性でした。
女性が投票できるようになるまでの
長い歴史を語った後に、
だから自分は、二十歳を過ぎてから、
投票に行かなかったことは
一度もないとおっしゃっていました。
選挙の度に、この時の先生の言葉を
思い出します。
第1回衆議院議員総選挙では,
有権者は全人口のわずか1.13%しか
いませんでした。
歴史で習いましたね。特権階級の
人たちだけで国の代表者を決めて
いたのです。
現在18歳以上の有権者は人口の80%です。
選挙権が与えられていることの
意義をしっかり伝えていくことも、
年上の人間の義務だと思います。
若年層の投票率が上がるように、
できることをやりましょう!