こんにちは、プリプレス部の山田です。
今回は、前回の中綴じ面付けに続き、無線綴じ・平綴じの面付けを説明して行きたいと思います。
無線綴じとは、背を糊で接着し表紙と合わせる製本です。 ページ数が多いものに向いており、背幅が出来るので背表紙を作成する事ができます。 ページ数が少ないものは糊の接着面が狭くなるので、ページを平いた時に取れてしまう可能性があります。
平綴じとは、のどの内側で針金や糸で止めて綴じる製本です。 厚さに融通が利き丈夫ですが、本を開く時にのどいっぱいまで開く事ができません。
綴じ方の違いはありますが、無線綴じ・平綴じとも面付けの方法は同じになります。
無線・平綴じの面付けは中綴じの様に折り込んで綴じる訳ではなく、一つ一つを重ねて綴じて行きます。
中綴じは最初と最後のページを考えて作る必要がありましたが、無線綴じ・平綴じの場合は1枚の紙に何ページ付けるかだけ考え、あとはどんどん必要なページを足して行けば良いだけです。
なので端的に言うと、表裏の関係さえ間違えなければ簡単に作る事ができます。
2面の場合は表裏合わせて4ページあります。
そのため、最初の1ページ目を定めたらP1の裏はP2、P2の隣はP3、P3の裏は4Pと流し込んで行けばOKです。
後はページ数に合わせてP5~P8、P9~P12と4ページずつ増やして行けば完成です。
4面付けの場合、表裏合わせて8ページあるので中綴じと同じ様に4面の中心で分割し、そこを天として面付けをします。
付け方は下図の様になります。
2面付けよりも複雑になっている様な気がしますが、表裏の関係を保ったままP1〜P8までを作りさえすればP1〜P8の流れに合わせてP9からのノンブルを流し込んで行けば良いだけなので形を覚えてしまえば簡単です。
3回に渡って面付けの説明をしてきましたがいかがでしたでしょうか。
多面付けならまだしも製本に関してはあまり自分で面付けをする機会はないかもしれませんね。
ですが、この様に面付けされていると知るだけでも製本後の形を意識するきっかけにはなるのではないでしょうか。
覚えていれば個人でちょっとした見本誌等を作る事も可能なので是非トライしてみてください。