2019.2.13 ヂヤンテイ君

「デジタル・アナログ組み合わせ施策」実施企業が増えています!

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

昨日取り上げさせてもらった
メガネスーパーの取り組みでは、

 

ダイレクトメール(DM)が
大活躍していました。

 

DMと言えば、
昔ながらのコミュニケーションツール。

 

当社も数多くのDMのクリエイティブに
携わらせてもらっています。

 

デジタルデータを駆使して制作を
していているのですが、

 

紙媒体は、マーケティング施策の中では、
アナログな存在です。

 

DMがアナログな存在となって
しまうのは、

 

データドリブンの時代になって
きたからです。

 

デジタルと違って、
DMでは行動履歴データを収集
できませんし、

 

結果が即時に分かることも
ありません。

 

そんなこともあり、
年間通して、DMを発送している
お客様からも、

 

DMをできるだけ減らしたいとか、
DM発送をやめたいなんて、
言われてしまうこともあります。

 

インターネット広告の歴史を
辿ってみて分かった、

 

DMP(データマーケティングプラットフォーム)や、
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)は、

 

WEB上のユーザーの行動履歴のみならず、
オフラインの購買情報、
お問合せの内容など、

 

アナログ情報も取り入れるまでになり、
高い精度でターゲッティングが
できることから、

 

デジタルマーケティングに
期待が膨らむのも分かります。

 

しかし、インターネット広告の歴史を
辿ってみて感じたのは、

 

ターゲットと言っても
相手は人間だしなあ、ということです。

 

我々が仕事としてきたのは、
クリエイティブが中心で、

 

数字にはしずらい部分なのですが、
相手の顔を想像して作っていますし、

 

人に寄り添う気持ちで
制作しているので、

 

データに頼り切ってしまうことに
若干の違和感を覚えるのです。

 

スマホは便利ですが、
人間自体はアナログな存在。

 

便利なスマホは利用しても、
アナログの良いところも知っているため、

 

いいところ取りをしたいのが
人間であり、

 

デジタルとアナログを
行ったり来たりして、

 

楽しみの幅が広がったのが
今なのではないかと思います。

 

メガネスーパーが、DMを採用したのも、
テストをした結果のようで、

 

顧客を主体に、上質な顧客体験(CX)を
提供しようという、
オムニチャネルの考えでは、

 

コミュニケーションチャネルにおいても、
デジタルとアナログがシームレスだと
思います。

 

デジタル偏重でコミュニケーションを
検討する時代では、すでにない。

 

そう感じるようになりました。

 

こういうことを気にすると、
おもしろい情報に出会うのですが、

 

こんな調査結果がありました。

 

 

「デジタル施策」と「デジタル・アナログ組み合わせ施策」の実施企業は増加傾向、上場企業のマーケティング施策
日経BPコンサルティング調べ 「デジタル・アナログ領域のマーケティング施策実態調査(第4回)」(2018.3.22)

 

 

株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、上場企業を対象としてマーケティング予算の媒体区分(デジタル、アナログ、マスメディア)別の施策の実態などについて尋ねる調査を2018年2月に実施した。今回は2016年3月、2016年10月、2017年3月に続く4回目の調査である。

 

こういう調査をしている
ということは、

 

アナログの可能性が見捨てられて
いた訳ではないということで、

 

継続して調査を続けて
ほしいなと思いました。

 

マーケティング活動において、

 

「デジタル施策」
「アナログ施策」
「デジタル・アナログ組み合わせ施策」

 

の実施状況を尋ねたようです。

 

 

 

 

「デジタル施策」を実施している
企業の割合が増えていることが
分かります。

 

「アナログ施策」を実施している
企業の割合は微減。

 

にもかかわらず、
「デジタル・アナログ組み合わせ施策」は、
増えています。

 

2018年2月の調査時で35.5%。
案外多いなと思いました。

 

しかし、残り65%くらいは、
組み合わせ施策は実施していない
と言うこともでき、

 

これから、アナログを組み合わせ
ようではないかと、

 

提案できる余地がある
ということになりますね。

 

追加の情報として、
こういう内容がありました。

 

「デジタル施策」は増えているが、
課題も認識されているとのことで、

 

以下の課題が紹介されていました。

 

「サイト内直帰率が高く、ユーザビリティが悪い」(32.0%)

「メールを中心としたシナリオ設計の最適解を描けていない」(38.7%)

「オウンドサイトのアクセス率の低下」(19.3%)

「施策の反応率が低下傾向にある」(16.8%)

「メール受信可の顧客が少ない」(11.1%)

 

 

この課題を補うのが、
アナログなのでしょうね。

 

実施状況だけでなく、
効果に対する満足度も尋ねたようです。

 

 

 

 

「デジタル施策」と「アナログ施策」は、
「効果をあげている」が横ばい。

 

しかし、「アナログ施策」の方が
「効果をあげている」割合が多く、

 

「効果をあげていない」割合は
少ないという結果。

 

「デジタル・アナログ組み合わせ施策」は、
「効果をあげている」が減少傾向。

 

2018年2月の調査時で、
「アナログ施策」と同じくらいですね。

 

それにしても、2016年3月の調査時で
「効果をあげている」が67.0%
ということは、

 

かなり以前から、
「デジタル・アナログ組み合わせ施策」
が検討されていたことを物語ります。

 

アナログは見捨てられていた
なんてことはなかった。
ということですね。

 

こちらにも、
追加の情報として、
こういう内容がありました。

 

「デジタル・アナログ組み合わせ施策」
を行う目的。

 

「新規顧客の掘り起こし」(59.8%)

「商品認知など、ブランディングのため」(50.8%)

「見込み客への引上げ」(43.2%)

 

「効果をあげている」が減少傾向
にあるということは、

 

この目的が達成できていない
ということなのでしょう。

 

「デジタル・アナログ組み合わせ施策」
の実施の割合が増えることで、

 

課題も増えてきたのが今なのかなと
想像しました。

 

「デジタル・アナログ組み合わせ施策」
をサポートできる企業も
少ないであろうし、

 

メガネスーパーのような
デジタル・アナログ組み合わせの
戦略が確立されているところも、
少ないのでしょう。

 

先ほども書きましたが、
相手が人間である以上、

 

デジタル・アナログの組み合わせが
重要であることに間違いはありません。

 

上質な顧客体験(CX)を提供しようという、
オムニチャネルでは、

 

あらゆるものがシームレスです。

 

デジタル・アナログという
対立で考えるものでは、
もはやないのかもしれませんね。

 

そいう意味でも、オムニチャネルの
考え方は、参考になると思います。

 

この辺このことを、
もう少し追及していきたいと思います。