はじめまして。ヂヤンテイシステムサービス デザイナーのナガノです。
お客様に喜んでいただけるデザインを目指し日々模索中です。これから少しづづですが、面白かった展示やイベントなど、 制作側からの視点で感じた事など、レポートしていけたらと思っております。
先日、2018年10月19日(金)~2019年1月6日(日)まで 六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催されている、 「藤子不二雄Ⓐ展 Ⓐの変コレクション」に行ってきました!
「忍者ハットリくん」「怪物くん」「笑ゥせぇるすまん」「プロゴルファー猿」など 少年向けから大人向けまで、数々の人気漫画を生み出してきた藤子不二雄Ⓐ氏。
幅広いファン層を持ち、私も子供の頃からずっと先生の漫画やアニメを観て育って来たファンの一人です。中でも先生の描くブラックユーモアな作品は面白く、今回の展示をとても楽しみにしていました。
本展は、日頃なかなか観る事のできない貴重な原画の数々や、 短篇ミニシアター、フォトスポットも多数あり、 藤子不二雄Ⓐ先生の奇妙な世界にどっぷりと浸かることがことできます。
会場に入るなり「笑ゥせぇるすまん」でおなじみの「BAR 魔の巣」が!
裏手には喪黒福造がバーカウンターでお出迎えしてくれます。
アニメで見ていた光景に一気にテンションが上がってしまいました。 後ろにはあの無口な可愛い目をしたマスターもいます。
会場に隣接する「THE MOOM Lounge」では展覧会オリジナルカクテル「ドーンマティーニ」(有料)が飲めるそうです。どんな味がするのでしょうか。
会場中央には精密に再現された等身大のA先生の蝋人形もおり、一緒に記念撮影ができます。
私は日中訪れましたが、日没後には大きな窓に映像が映し出されるそうです。 これから行かれる方は夜の方がオススメです!
エントランスゾーンを抜けると、藤子不二雄Ⓐ氏の自伝的作品でもある「まんが道」のトキワ荘の一室が完全再現されています。
こちらも撮影スポットとなっており、自分もトキワ荘の一員になった気分で撮影が楽しめます。この小さな四畳半から数々のキャラクターや作品が生まれたと思うと、胸が熱くなります。
トキワ荘の壁の一部も。今は亡き藤子・F・不二雄先生も一緒に描かれています。
「まんが道」の原画。トレペの上から赤字を入れたものなど、当時まだパソコンなどが普及されていない時代の貴重な原画が沢山並んでいます。
トキワ荘を過ぎると、色彩色豊かな「ポップなギャグコメディ&スポーツ作品ゾーン」へと続きます。 代表作のキャラクター達が描かれた、鮮やかでポップな色使いのパネルが並びます。
モノクロ原稿も勿論ですが、カラー原稿の色使いが本当にきれいでした!!
懐かしい「ハットリくん」のテレビゲームも体験できます。
せっかくなのでチャレンジしてみましたが、普段ゲームを全くしない私はものの数秒でやられてしまいました…。
ポップなギャグコメディゾーンから一転、照明が暗くなっており、なんとも怪しい雰囲気が漂っています。
スマホでフラッシュを焚くと絵が浮かび上がる仕掛けの額縁。
中央にはⒶ先生の机から大量の原稿(アイデア)が溢れ出るオブジェが!
机を囲む様に壁一面に原稿が展示されており、結構迫力があります。 こちらのゾーンでは短編を約50作品見ることができます。
今回一番楽しみにしていた笑ゥせぇるすまんゾーン。
お馴染みのロゴ。「笑ゥ」の部分だけで喪黒福造の顔と笑い声が浮かんできます。
笑ゥせぇるすまん仕様のパチスロ台が暗闇に怪しく光ります。
私が「笑ゥせぇるすまん」を知ったのは、1989年〜1992までTBS系列で放送されていた番組「ギミア・ぶれいく」のワンコーナーでした。
人間のいい加減さ、愚かさ、弱さなどが露骨に描かれたストーリーと、喪黒福造の決めポーズ「ドーーーーン!!」で主人公が破滅へと向かい終わりを迎えるシュールなストーリー展開に、こんなアニメがあるんだ!!と当時衝撃を受けました。
会場では笑ゥせぇるすまん「47階からの眺め」を1話全て読む事が出来ます。 このお話は展望台が舞台ということもあり、今回の会場六本木ヒルズ展望台と何となくかけているのでしょうか。
巨大な「笑ゥせぇるすまん」のマンガ本。
その他、トリックアート写真が撮影できるフォトスポットもあり、上手い撮り方を会場の方が優しく教えてくださいました!
笑ゥせぇるすまんゾーンを抜けると、Ⓐ先生の変わったコレクションの一部や、作品のモチーフとなった秘蔵コレクションが見ることができます。
何気無いスケッチでも先生の画力が伝わってきます。
Ⓐ先生関連のおもちゃやTシャツなど。
展覧会を記念してアーティストとのコラボ作品などもありました。
影絵アーティスト 河野里見さんの作品。 優しい雰囲気の中にⒶ先生のキャラクターを上手く取込まれていて素敵な作品でした。
グッズコーナー「奇怪や」では、人気キャラクターのグッズが各種揃っていました。
一番高価な物で、限定スケートボードが販売されていました。
写真を撮り忘れてしまったのでこちらから。
色々迷いましたが今回私がゲットしたお土産は、
●喪黒福造日めくりカレンダー
●獅子丸のピンバッチ
●ハットリくんポストカード
●ブラックユーモア短編集 を購入しました。
喪黒福造カレンダーは、
作品のセリフから「励まし」、「諫め」、「忠告」など、読む人が元気になる31の言葉をセレクトしているそうです。毎日めくるのが楽しみです。
グッズコーナーは、ノベルティグッズなど制作する際の参考になり、自分がこのアイテムをデザインしたらどうなるかな。こんなグッズがあれば欲しいな。など、いろいろ想像しながら回るのも楽しみの一つだったりします。
最近は様々なメーカーとのコラボ商品もあり見ていて飽きません。
今回の展示は、5つのエリアに分かれており、各エリアごと雰囲気を変えて楽しめる展示となっていました。
ただ見るだけでなく、スマホを使っての展示方法だったり、ちょっとしたトリックアート写真が撮影できるフォトスポットだったり、来場者を飽きさせないⒶ先生の遊び心たっぷりの展示でした。
会場を出た所には、QRコードを読み取ると喪黒福造と名刺交換ができるコーナーもありました。
御年84歳にして未だ現役のⒶ先生。これからも沢山の名キャラクターを生み出して活躍なさって欲しいです。
「藤子不二雄Ⓐ展 Ⓐの変コレクション」は 2019年1月6日(日)まで開催中ですので、ご興味のある方は是非遊びに行ってみてください!