2018.12.12 ヂヤンテイ君

インターネット広告の歴史を辿ってみました【02】バナー広告

 

 

印刷・WEB・ITで、
お客様の「伝えたい」をデザインする会社、
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。

 

昨日に引き続き、本日は、
インターネット広告の歴史
の続きです。

 

昨日は、日本のインターネット広告
の始まりとなった、

 

1996年7月のYahoo! Japan
バナー広告から、

 

2002年頃に始まった
「検索連動型広告」までを
見てきました。

 

さてこの後、
どうなっていくのでしょうか?

 

と、その前に、

 

短い期間ながら駆け足で、
歴史を振り返っているので、

 

自分でも疑問点がでてきています。

 

個人として、1996年からインターネットを
利用していましたが、
広告までは覚えていません。

 

先を急がず、もう少し、
ここまでのインターネット広告
について調べてみたくなりました。

 

まず、日本のインターネット広告
の始まりと言われている、

 

Yahoo! Japanのバナー広告ですが、
現在のYahoo! Japanといえば、

 

右上にでてくるディスプレイ広告が
頭に浮かびます。

 

当時は、ディスプレイ広告ではなく、
バナー広告だったというのが

 

どういうことなのだろう?
と思いました。

 

そもそも、
バナー広告の「バナー」って何?
と、20年以上前に感じた疑問に
戻ります。

 

wikipedia「バナー」

英語の banner は旗の種類で、本来は正方形の紋章旗だが、広く横断幕や幟(のぼり)などの意味に広がり、帯状の広告画像が宣伝用の垂れ幕を連想させることからこの名がついたとされ、英語では本来のバナーと区別するためにウェブバナーと呼ばれる事もある。

 

ということで、
バナー広告の「バナー」は、
「旗」「横断幕」「のぼり」のこと。

 

最近は依頼が少なりましたが、

 

のぼり、横断幕、懸垂幕なら、
当社もお客様からご依頼いただき、
制作しています。

 

お店の前に「のぼり」が立っていると、
風になびき、動くので、
お店の活気が伝わってきますね。

 

実際に「のぼり」は、視認性を上げ、
集客、売上の向上効果があると
証明されているようです。

 

平安時代に、
武士たちが軍容を誇示したり、
自軍と敵軍との識別をおこなうために
使われだしたようで、

 

情報を知らせるための、目印の役割が
あると考えれば良さそうです。

 

コミュニケーションの入り口、
コミュニケーションの導入の目印。

 

そう考えれば、
バナー広告の意味が明確です。

 

バナー広告と、ディスプレイ広告は
同じ意味で扱われているのですが、

 

日本のインターネット広告の始まりは、
ほとんどの資料が、
Yahoo! Japanのバナー広告としています。

 

そこで、ふと、1996年当時の
Yahoo! Japanの画面って、
どんな感じだったっけ?

 

そういう疑問にぶつかりました。

 

そうすると、しっかり資料を
WEBにアップしてくれている方が
いました。

 

この記事に1996年~2014年の
Yahoo!JAPANトップページが
紹介されています。

 

寝ログ:Yahoo!JAPANトップページの変遷(1996年~2014年)昔のYahoo!ってこんなんだったっけ?(2014.3.30)

 

この記事ページを少しだけ、
キャプチャーし、お借りさせていただきます。

 

 

●1996年のYahoo!JAPANトップページ

 

びっくりですが、
こうだったかもしれない
とも思います。

 

 

●200年のYahoo!JAPANトップページ

 

こうなると、完全に覚えています。

 

しかし、2000年でも、
Yahoo!JAPANのトップページは、
こんな感じです。

 

バナー広告といえば、
タイトル下にあるバナーだと
思います。

 

各ページも同じように、横長の画像で、
バナーと言われると、この横長タイプ
のものが連想されます。

 

確かに、
日本のインターネット広告の始まりは、
バナー広告だったのだと
納得できました。

 

Googleがでてきたのが
ちょうど2000年頃で、

 

周りのデザイナーたちが、
いち早くGoogleを利用していたので、
よく覚えています。

 

Yahoo!JAPANの検索カテゴリーが
どんどん増え、サービスも増えていき、

 

Yahoo!JAPANがポータルサイトの
地位を独占していた時代に、

 

検索窓しかない、Googleの
トップページは、驚きでした。

 

Yahoo!JAPANに
親しんでいた自分としては、

 

これでいいの?という疑問と、
検索が目的なのだから、
これでいいのかという
複雑な気持ちでした。

 

Yahoo!JAPAN初期の
トップページ画像で分かるように、

 

Yahoo!はディレクトリー検索だったので、
検索カテゴリーが重要でした。

 

当時は、カテゴリーから探した
ことも思い出します。

 

Googleはそれを
1ワードの入力窓しかない
シンプルなトップページにし、

 

Googleの役割も明確にした
のかもしれません。

 

WEB検索は、ディレクトリーから
探すのではなく、ワードで探す。

 

今では当たり前ですが、
Googleが登場するまでは、
そうではなかったのですね。

 

Yahoo!JAPANはメニューを
増やすことで、利用者を増やそう
としていたのであり、

 

Googleは、検索エンジンとしての
精度を上げることが、利用者が
増えると考えたのでしょう。

 

自社のサイトに呼び込むことで、
バナー広告が発達し、

 

外のサイトを案内することで、
検索連動型広告が
発達したことが分かります。

 

検索連動型広告は、
1997年に創設された、
米国GoTo.com社が開発していたらしく、

 

Googleがまったくそれを
意識していなかったということは
ないと思います。

 

GoTo.com社は、
その後Overture社に社名変更。

 

さらにその後、Yahoo! Inc.に
買収されました。

 

Yahoo!の広告は以前、
「オーバーチュア広告」
と呼ばれていましたね。

 

Googleも独自に、
検索連動型広告である
「Adwords」を開発。

 

検索連動型広告は今では
当たり前で、

 

マーケティングツールにも
なっていますが、

 

低料金で始められるところも
含めて画期的な広告システムだと
思います。

 

たとえ広告であっても、
「広告の品質」まで加味し、
ユーザーが必要な情報を届けるという姿勢。

 

企業とユーザーのコミュニケーション
という意味で、素晴らしい発明だった
のだと思います。

 

本日は、バナー広告の検証から、

 

昨日触れることができなかった
Googleをからめて、初期の頃の
インターネット広告の補足を
してみました。

 

もう1つ、昨日の内容の中で、
メディアレップの存在が
気になっていますので、

 

次回は、メディアレップについて
書きたいと思っています。