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お客様の「伝えたい」をデザインする会社
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です
一昨日、記者会見があったため、
この休みは、
フリージャーナリスト安田純平さん
のニュースが多く、
テレビを見なくても、
最近の新聞社のWEBメディアでは
動画も掲載されていることもあり、
思わず動画まで見てしまいました。
3年4ヶ月も拘束されたと
聞いただけで、自分じゃ無理と
考えてしまうし、
すぐに思い出すがの昔みた映画
「ミッドナイトエクスプレス」。
こちらは、トルコで身柄を拘束された
主人公が脱獄を試みるストーリーでしたが、
絶対にトルコには行くまいと思ったほど、
見ているのが、つらい映画であった。
安田さんの話にも、厚遇された時期もあった
そうですが、地獄のような日々のつらい
話があり、
帰国できた安堵感は、想像も及びません。
何の拘束もなく、自由に暮らせることが
いかに素晴らしいことか、
ですね。
また、安田さんの話を聞いて感じたのは、
さすがジャーナリストということ。
身に降りかかった事実を、
できるだけ正確に伝えようとしていた姿勢。
記者会見を通して、ジャーナリストとしての
仕事をしているのだなあと思いました。
ネットでは批判の声もあったようですが、
危険を覚悟で取材する、
安田さんのようなジャーナリストがいなければ、
自分たちのことを他の人にも知ってほしいと
考える、危険にさらされている人々のことを
誰も知らないことになる。
絶対に自分にはできないし、
私からすると、尊敬の念しかありません。
現場に入って、自分の目で見て、五感で
感じてきことを伝えることが
第一次情報であって、
最も価値の高い情報です。
若い頃、朝日新聞の記者、本多勝一さんの
本をよく読んでいたこともあり、
ジャーナリズムの重要性ということが、
私のどこかに叩き込まれています。
現在、紙媒体、WEBサイト等を
作る仕事をするようになりましたが、
撮影も兼ねて取材した上で書く
仕事に喜びを感じます。
現場で働く人、経験している人の声を
聞くことができるのも、我々の仕事の
良いところで、
ジャーナリストの仕事には
遠く及びませんが、似たような経験は
できるということになります。
昨日のこのブログで、
オウンドメディアに書く記事について、
書こうと思うテーマが既にWEB上にあっても、
自分の経験や感想、視点を元に書けば、
それはもうオリジナルの記事である
ということを書いたのですが、
自分が経験したこと、感じたこと、
考えたことでもいいので、自らの視点が
オウンでメディアの記事には必要なので
はないかと考えています。
先ほどの表現でいえば、
第一次情報であり、第一次情報としての
要素がある情報です。
当社もそうですが、オウンドメディアが
花盛りで、調べようと思えば、
いくらでも情報がある、ありがたい
時代になりました。
しかし、SEOを意識しているのか、
説明に徹した、テキスト教材のような
記事を読んでも、勉強にはなりますが、
筆者やその記事を掲載している
会社について、それほど興味を持たないのです。
今年の9月にこのブログを再開してから
ずっと気にしていることではあるのですが、
オウンドメディアである以上、
ジャーナリスト的なスタンスが
必要だと感じています。
こう書いてしまうと、ハードルを
上げてしまうことになりますが、
現場の状況を伝えるジャーナリストであっても、
自らの知識と経験というフィルターを通して
伝えるしかないのです。
そうすると何が事実なのかという問題に
なってしまうのですが、
人間がメディアになるということは、
そういことなのだと思います。
だからこそ、第二次情報、第三次情報
だけの情報よりも、自分の経験や視点が
入った情報の方が価値がある
ということなり、
そこには、
コミュニケーションが生まれます。
昨日も書きましたが、
オウンドメディアでやるべきは、
既存のお客様、潜在的なお客様との
信頼構築。
継続的なコミュニケーションによって、
関係を深めていくこと。
人格が伝わるというか、
血の通った人間が伝えるからこそ、
コミュニケーションなんだと思います。
連日、投稿するようになると、
WEB上にある記事や情報を起点にすることが
どうしても多くなってしまいますが、
できるだけ、自分の経験したことに
照らし合わせてみたり、そこから
感じたことを自らの言葉で書く、
または、全体の編集を通して、
オリジナルな視点が伝わるように
しようと考えています。
これは、オウンドメディアを始めた頃から、
方向性としてこういうものだろう
と感じていたことです。
「ブランドジャーナリズム」
「共感マーケテイング」
など、調べてみれば、類する話が
あるのですが、
深堀してみて、伝えるべきものと感じたら、
自分の言葉で紹介したいと思います。