印刷・WEB・ITで
お客様の「伝えたい」をデザインする会社
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
このところ、
著作家、コンサルタントである
山口周さんの考えに影響を受けています。
マーケティングを否定している訳では
ないと思いますが、
マーケティングよりも
大事なことがあるでしょ!
山口周さんは、
そう語りかけています。
新しいサービスを作る時であれば
もちろん、
会社のWEBサイトを制作する時も、
今の時代、マーケティングです。
パンフレットやDMを制作する時だって、
コンペともなれば、念のため
フレームワークを使って・・・となり、
そのまま提案書になるため、
重宝してしまいます。
様々な角度から思考することになり、
考える道具として、
フレームワークは便利です。
しかし、当社のような業界の仕事に
合わないフレームワークもあり、
マーケティングリサーチも
フレームワークも、
それでクリエイティブワークができる
というものではありません。
逆に、マーケティングから導かれた
デザインを提供しても、
同じように導かれたデザインと
競合するだけです。
それでなくても、今の時代、
洗練されたデザインは溢れています。
いわゆるコモディティ化
しているのですから。
デザインワークの話にしましたが、
会社がお客様に提供できるものとも
考えるべきです。
常に新たなサービスや商品を提供
していかなければ、会社は時代から
遅れてしまいます。
そのために、マーケティングだけで
良いかということです。
そんなことが心にあったこともあり、
山口周さんの考えに
影響を受けました。
マーケティングとは無縁の
会社の話がありました。
銀座の新名所GINZA SIXに入っている
のり弁の専門店。
行列ができるほど、
人気のお店のようです。
当社の社員の中にも
この店の、のり弁を購入した者が
いるのですが、
何も違和感なく、購入したと言います。
しかし、銀座の高級商業施設で
のり弁を販売することを考えて
みたらどうでしょう?
マーケティングリサーチを行えば、
銀座でのり弁の店は実現しなかった
でしょう。
この会社の社長さんが、
本当に自分たちで「これはうまい」と思うなら店を出そう
と考えただけで、
銀座なら売れるから、店をだそう
ではなかった。
かのスティーブ・ジョブズも、
マーケティングリサーチに頼らない
ことで有名です。
「消費者は自分たちが欲しいものをわかっていない」
と言っているのですから、
消費者が欲しいものを調べても
意味がなかったでしょう。
アップル製品が、
マーケティングに導かれた製品だとは、
だれも思わないですね。
エルメスでは、
マーケティングという言葉は
禁句になっているそうです。
確かに、エルメスのデザインが、
マーケティングの賜物だったら、
誰も買わないでしょう。
それでは、アップル製品や
エルメスのバッグを買わせている
ものは何か?
それは、意味性であり、ストーリーであり、
パーソナリティーだと
山口周さんは言います。
すなわち、
こう解説してくれています。
確かに、アップル製品を買うのは、
スティーブ・ジョブズが作った
ストーリーに魅力を感じるのであり、
スティーブ・ジョブズの本気さ
に共感するからなのだと思います。
この辺のことを、アート作品にたとえ、
こういう表現がありました。
これって、かの松下幸之助さんの名言、
に似ていませんか?
松下幸之助さんこそ、
ストーリーであり、パーソナリティーですね。
最初に書きましたが、
山口周さんはマーケティングを
否定しているのではないと思います。
これからの時代は、
マーケティング活動をしても、
これが無ければ意味がないのではないか。
その「これ」について
発信しているのだと思います。
私は、
この記事にかなり影響を受けました。
山口周さんを知るきっかけになった、
一番最初に読んだ、インタビュー記事です。
みなさんも読んでください!