2013.9.13 ono

クロコダイルレザーショップ「ガウディ」に行ってきた!

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こんにちは。ヂヤンティシステムサービス小野です。
ぼくは、3ヶ月目の新入社員ですが今回、弊社のメディア化に携わることになりました。

 

弊社のある浅草橋を含めた、御徒町、蔵前のエリアは「カチクラバシ」と呼ばれつつあります。「カチクラバシ」は、多くの工房や問屋が軒を連ねています。古くから装飾品、ファッション雑貨などの産業が盛んで、地元に根付いたモノづくり企業と、新しいクリエイターが共存しています。そんな古さと新しさが混在した「カチクラバシ」の魅力を紹介します。

クロコダイルづくし

今回向かった先は、蔵前。
クロコダイル皮革を専門とした製品を手がけるブランド、「ガウディ」。

 

言ってしまえば、なんの変哲もない町の一角に「クロコダイルガウディ」はありました。

 

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(有限会社フューチャーは、ガウディの運営会社)
▲http://gaudie.jp/

 

こんなところに、ショールームがあるのね、と思うような場所なのです。(それでも拘りから、ここに足を運ばれて買っていく人がいるのだそうです)

 

ガウディさんは、堀内貿易というクロコダイル皮革輸入元の最大手を親会社に持っていて、同じ敷地内にありました。

 

ガウディさんはネットを中心に販売し、大丸東京店に常設ショップ展開しています。

 

なかに入ると、来客スペースをぐるり取り囲むのは、クロコの皮革、皮革、皮革・・・。

 

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(豊富なクロコグッズのラインナップ)

 

単に皮革といっても、牛革などと違って、クロコダイルの皮革製品は、艶めかしい光沢を放っています。(加工によっては、光沢のない製品もあります)

 

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(クロコダイル皮革の靴。大人の魅力を引き出してくれそう・・・)

 

靴、ベルト、上着、手帳、財布、名刺入れ、小物、等々、すべてクロコダイル皮革。
クロコダイル皮革とは無縁な24年を過ごしてきたぼくにとって、その皮革の多彩な光沢や迫力にだいぶのまれてしまいました。

 

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(写真中央・ガウディくんもクロコダイルの皮革で作られている)

クロコダイルには、セレブな印象がありました。

 

その印象は、おそらく艶美な面持ちや、生命エネルギーが人間の手によって、製品に封じ込められているからだと思います。

 

それだけに、セレブが、自らのチカラを確かなものとするために、艶美なクロコダイルを身に纏うのだ・・・とぼくは心のなかで距離を置いていました。

 

(ぼくは、正直クロコダイル皮革をコワいと感じていたし、それを身につけている人もコワいと思っていたのです。当然、それを作る側の店主や職人もおっかない人だと内心怯えていたのです。)
ところが、店主の南澤さんは、優しく穏やかな方で、ぼくの抱いていた固定観念はそうそうに崩れ始めたのでした。

 

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(クロコダイルは、男性的なイメージがあったけど、女性とも相性がよさそう)
 

南澤さんは、クロコダイルの専門家で、誰よりもクロコダイルの愛好家でした。
日本でクロコダイルのことをこんなに熟知しているひとを他で探すのは難しそうです。

 

南澤さんは、あたりまえのように、希少で高価なクロコダイル皮を素手で手に取り、解説をして下さいました。

 

ぼくたちが、新聞紙とか雑誌を手に取るのと同じように、高価な皮革を手に取る姿に最初呆気にとられつつも、長年向き合ってきたクロコダイルとの距離の近さのあらわれだと思いました。

比留間財布、無双

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(比留間財布 210,000円)

 

そんななか、南澤さんはクロコダイル皮革財布のなかでも、「無双」と呼ばれる表裏クロコダイルで作られている、とびきり贅沢なものをガラスケースから取り出されました。

 

それは、制作した職人の名前がつけられた「比留間財布」で、ひとつ21万円もするものでした。

 

とんでもないものが出てきたと思いつつ、興味本位で「触ってもよいですか」と尋ねるとすんなりオーケーを頂きました。
恐る恐る財布を手に取ると、思いのほか軽い。

 

「クロコダイル皮革の財布がこんなにも軽かったとは!」
大きな驚きとともに固定観念が、がらがら壊れていきました。

 

そして手に取った瞬間から、とても身近なものに感じはじめてしまうのですから不思議なものです。安物の合成皮革であれば、この不思議な親近感は得られないでしょう。

職人、比留間さんあらわる!

そんな折に、からだの大きなおやじさんがフロアに入ってきました。
それがなんと、比留間さんその人だったのです。(4代続くクロコダイル製品の老舗「比留間」を、業界で知らない人はいないそうです。)詳細はこちら株式会社比留間サイト
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(写真左から、南澤さん、比留間さん)
 

ちょうどよかったと紹介されて、職人の比留間さんが席に加わり、ぼくは予想外の展開にどぎまぎしていました。
予想外なのは続き、「職人気質で無口な頑固者」というイメージだった比留間さんは、なかなか達者に話される方でした。

 

あまりに勢いがよいので、それはそれで大変だと思ったほどです(笑)
しかし、闇雲に話し倒すわけではなく、的確にクロコダイルの良し悪しについて職人的なこだわりを話されるのでした。

 

実は、比留間さんはぼくに話しながら、ぼくという聞き手を利用して、店主の南澤さんに「職人的観点からのこだわり」を伝えているのでした。(経営者と職人、譲れない部分はあるのかも?)

 

本人曰く、「面と向かって話しづらいこともあるからね。でも、話せるときに話さなくっちゃいけないからね。」ということで、経営者と職人とのあいだに密かに火花が散っているさまが垣間見えて、聞き手であるぼくは、微かな興奮を覚えるのでした。

 

この一連のやりとりは、第一級のこだわりを持つ職人の不器用な面として映り、比留間さんに親近感を覚えました。その親近感は、実際に比留間財布を手に取った瞬間に感じた親近感に似ていました。

 

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(結果、お二人とも、クロコダイルを愛されています。)
 

魅力

店主の南澤さんは言います。
「個人に喜んでもらえるものづくりを続けて、一人でも多くの人にクロコダイルの魅力(価値)を伝えて、ブランドとして成長したい。」

 

事実、南澤さんやデザイナーさんは、ブログやFacebookやメルマガ(会員のみ)で熱心に情報発信しています。その甲斐あってか、ここ数ヶ月じわじわとファンが増え、ガウディの魅力が人々に伝わってきています。男性ファッション雑誌LEONにも紹介されました。

 

( Gaudie南澤店長のブログ)

▲http://ameblo.jp/gaudie-shopstaff/

(Gaudieスタッフのブログ)

▲http://ameblo.jp/gaudiestaff/

 

クロコダイルの「魅力(価値)」は個人で異なるものかもしれませんが、実際に製品そのものに触れてみないことには、魅力(価値)を知ることが出来ないかも・・・と思います。

 

蔵前にあるショールームはもちろんのこと、各所デパートなどの展示販売にて、実際に目で見て触れると、いままで知らなかった奥深いクロコダイル皮革の魅力を体感することができるでしょう。