印刷・WEB・ITで
お客様の「伝えたい」をデザインする会社
ヂヤンテイシステムサービスの小澤です。
冊子印刷のご依頼を
いただく際、
製本方法について、
無線綴じが希望なのか?
中綴じが希望なのか?
必ず確認します。
ところが、
特に希望がない、
どちらでも良い
というケースも多々あります。
その場合は、中綴じの方が、
製本料金が安いため、
ものにもよりますが、
中綴じをお勧めしています。
先週のご依頼案件の中に、
無線綴じ製本だったものが、
中綴じ製本に変更
になったものがありました。
冊子の内容と、
これまでの依頼案件の履歴から、
無線綴じの冊子と考え、
見積書を提出していたのですが、
金額の調整のため、
製本方法を変えることになりました。
印刷通販のメニューにも、
「無線綴じ」「中綴じ」の
メニューがあるため、
今では、この製本の違いを
ご存知の方も多いと思います。
それでも、
無線綴じ、中綴じ、どっちにすればいい?
という方のために、
印刷を依頼する方、
冊子を利用する方の
立場を想像して、
ポイントを解説してみます。
先ほども書きましたように、
製本料金が中綴じの方が安いため、
印刷費全体としても、
中綴じの方が安くなります。
冊子を立てて並べる時に、
背表紙に冊子のタイトルが
印刷されていると便利です。
中綴じでは、
背表紙はできません。
無線綴じは背表紙ができますが、
ある程度のページ数がないと、
背表紙の幅が確保できず、
背表紙の印刷はできないため、
紙の厚さとページ数の条件で、
背表紙への印刷が可能かどうか、
確認をする必要があります。
冊子を見開き状態で、
開きっぱなしで使用するのであれば、
中綴じです。
無線綴じは、冊子の真ん中の
根元まで開くことができません。
中綴じは、普通の紙で
64ページくらいまでが限界。
無線綴じは、500ページあっても
製本できます。
私の仕事で、無線綴じの最高記録は、
564ページです。
無線綴じは基本的に、
本文よりも表紙の紙を
厚くしますが、
中綴じは、必ずしも
そうする必要はありません。
表紙も本文も
同じ厚さの紙で良い場合は
中綴じです。
同じ紙を使うため、
我々は、こういうケースを
ともがみ(共紙)と呼びます。
料金も安くなります。
中綴じより、
無線綴じの方が、
高級感を演出できます。
中綴じは週刊誌、
無線綴じは月刊誌
といった感じでしょうか。
中綴じは、
製本の構造上、
4ページ単位の冊子となります。
4ページ、16ページ、36ページなど。
無線綴じは、
4ページ単位ということを
気にする必要はありませんが、
紙は裏表があるので、
ページ数の数え方は、
2ページ単位です。
20ページ、34ページ、122ページなど。
冊子のページ数が、
4の倍数ではない。
しかし、印刷費は安くしたい
という場合は、
4ページ単位の冊子にしてしまえば
良いと思います。
表紙の裏を白ページにして
調整したり、
最後のページを白ページにしたり、
メモページにするなど。
ちなみに、無線綴じは、
糸や針金を使わないで、
本の背を糊で固めて綴じるので、
「無線綴じ」と呼びます。
表紙に本をくるむ
ようなイメージのため、
我々は「くるみ」
と呼んだりもしています。
無線綴じと中綴じを説明する
情報として、
こういう解説をしているサイトが
なかったので、
あえて、チャレンジしてみました。
無線綴じ、中綴じを選ぶ上で、
参考になりましたら
幸いです。